『昭和40年男』というタトルの小説が 日刊ゲンダイの1ヶ月読み切り連 載小説として10月1日(月) から掲載がスタートする。 著者は、以前弊誌連載 「タメ年のスゴイやつ」に もご登場いただいたことがある作家・佐川光晴だ。
この小説の主人公は昭和40年生まれの山田三男。元・体操のオリンピック候補だったが、ケガで体操を断念したという過去をもつ。しかし 高度成長期の勢いと マンガやラジオなどたくさんの笑いがあふれていた時代に育った”昭和40年男”らしく、その性格は大らか。現在は「主夫」として、キャリアウーマンの妻・莉乃、新体操のオリンピック候補の長女・美岬、中学2年の次女・千春をサポートする毎日を送っている…。
本作は2016~18年の現代を舞台に、そんな昭和40年男・三男の夢への再挑戦、また昭和40年男たちが直面する、夫婦や介護問題にと奔走する姿を、周囲の人々とのふれあいを交えて描く、1ヶ月読み切り3話の連作短編小説だ。少年・青年時代に親しんだマンガや歌謡曲がモチーフとなっていて、まさに等身大の昭和40年男の世界が展開されるので、興味を持った方はぜひ読んでみていただきたい。
小説『昭和40年男』(全3話)
第1話「じゃりン子チエは神」10月1日~
第2話「星一徹の涙」11月5日~
第3話「百恵ちゃんフォーエバー」12月3日~
佐川光晴/昭和40年2月、東京生まれ神奈川育ち。北海道大学法学部卒。近著に『校長、お電話です!』(双葉社刊)がある。講演や対談なども積極的に行っている。
本誌と同名のタイトルの小説を、昭和40年男・タメ年の佐川が描くというまさに「等身大」の小説と言えよう。仮面ライダーや百恵ちゃんが物語のテーマになっていると聞けば、これは読まずいられない!