今か今かと出番を待つ『昭和40年男』の8月号だ。今頃はもう全国の書店さんに到着していて、明日の発売に向けてよだれを垂らしなが「ウーウー」と唸っていることだろう。書店の店主に「よしよし、どうどう」と表紙を撫でられて、なんとかおとなしくしているというところだ。前号のゴールディンウィーク進行と同様で、手を離してから発売日までが長い。僕自身も「ウーウー」である。思えば1週間前の今夜は、締め切りを乗り越えてのうまい酒ながら、全然量が入っていかない情けない酒呑みであった。頭が痛くて全身にひどい疲れをまとっていた。そこまで苦労したカワイイ最新号が、みなさんと出会えるまでもうちょいとだ。
今回の特集タイトルは『今こそ笑え!』とした。2011年という年は、昭和40年男にとって生まれて初めて経験する、初めての危機的状況になった。被災なさった方は大変な日々を続けていることでしょう。また、直接的な被害は小さいものの心が大きく痛んだ方も多いはずだ。情けないことに僕もそうだ。政治や電力会社のバカな話ばかり聞こえてきて、世の中腐っていると感じる場面の方が多いが、真実だってたくさんある。いいことだってたくさんある。だから、やせ我慢でも強がりでもいい、笑おうよ。笑うことはそんな自分への特上のエールなんだ。僕自身、今回の取材を通して、笑うことの素晴らしさを実感した。これまでだって笑いの多い人生だったと思うが、今回の取材を通して笑いそのものを見直したよ。いいものだなあって。
特集内では、「おめでとうございま〜す」の海老一染之助師匠に弟子入りしての傘回しの修行記事と、『笑いヨガ』という笑いのエクササイズ体験記事を担当している。どちらも人生を変える影響を受けたと、大げさでなく言える。本誌をのぞいていただければわかるはずだ。さらに、驚愕の写真が流出するという大事件も起きてしまった。5月発売の締め切り直後に行なわれた呑み会で、酔っぱらって寝てしまった時に顔に落書きされたものだ。それをなんと撮影していたヤツがいて、さらに今回の企画で無断使用しやがった。これは編集長を訴えてやらねば気が済まんが、編集長は僕であるのだからどうしよう? うーん。
明日、書店で会いましょう。いい出会いになるといいなあ。