岩手県一関で吠えた昭和40年男!!

昨日の朝、東北新幹線に乗り込んで一関へと向かった。『バイク・ラブ・フォーラム』というオートバイメーカーや関連企業、業界団体が集って行われる年に1度の討論会である。経済産業省が国内の二輪事業の活性化を狙って旗振り役になり始まった。今回で6回目となり全国をツアーしている。昨日は14時前からスタートして、17時半の懇親会の終了までたっぷりと時間を使って行われた。

 

毎回、様々なテーマでプレゼンが行われる。昨日の出し物(!?)は3つあって、東北の復興に始まり、国内バイク市場についてそれぞれ立派なプレゼンテーションがあった。そして最後の出し物が僕と『月刊オートバイ』『ガールズバイカー』のそれぞれの編集長による“バイクユーザーを未来へ導く”をテーマに、元レーサーの宮城光さんがモデレーターを務めてくださってのディスカッションを行った。お世話になってる方々の顔が見え、重役の方も多くいる。加えて経済産業省のエリートたちが見守る中で、緊張しないはずがない。

 

僕が叫んだのは原付免許の改革だ。現在の50cc以下から125ccまで引き上げるという、世界ではスタンダードな制度にすべきだとを訴えた。シュリンクを続ける国内バイク市場の未来においてこれは有効であり、かつ、繰り返すがワールドスタンダードである。国内4メーカーで世界シェア4割以上を誇るのに、そのお膝元がガラパゴスな制度を引っ張り続けている。原付はデリバリー業にとってなくてはならぬもので、これが50ccであるのと125ccになるのとではその戦闘力が劇的に変わる。時速30㎞しか出せず、二段階右折なんて馬鹿げたことをしなくて済むようになり積載量だってグーンと増える。いいことづくめで事業効率も上がる。

 

昔の50ccの経験がある同世代は多かろう。そんな方が今の排ガス・騒音規制をクリアしたバイクに乗ったら腰を抜かすほどパワーがない。それでも現状では新聞配達を含んで社会インフラを担っているから、メーカーはその責務として極々小さなその市場に向けて、まったく儲からない事業を強いられているのだ。規制による企業いじめであると言っていいだろう。この理不尽をテレビや新聞は報じないのが不思議だと常々思っているから、僕はいろんな場所で訴え続けている。

 

現在50ccを製造しているホンダやスズキ(ヤマハは撤退しててホンダに作らせている)が免許改正を訴えればいいのだが、自分のところの儲けを訴えることになるからだろう言えない。ここにジャーナリスト魂が燃えるのだ。燃えたぎった思いを昨日はぶちまけた。終了後は痛快だったと多くの方々から声をかけてもらった。言いたくても言えないことを、これでもかとぶちまけたのだから。一方で、おもしろく思ってない方も多くいた。仕方ないことで、実際僕の持論は現状のバイク乗りたちの多くからひんしゅくを買っている。が、僕は信じるままに走る。昨日の大演説で少しでも動きが出ることに期待している気分のいい今日だ。

 

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