池中玄太な男。

撮影者を撮影するの図。右がインタビューをした福田さんで、左が誌面用の撮影を担当してくれた落合さんだ

では、PRモードに入りましょうか(笑)。何のって? そりゃあ7月11日発売予定の『昭和40年男』最新号についてですよ。今回は創刊以来の連載企画“タメ年のスゴいやつ”を担当した(本当は毎号担当したい企画であるが、なかなかスケジュールが合わなくて悔しい想いをしているのだ)。話をうかがったのは動物カメラマンの福田幸広さんで、もちろんタメ年だ。

カメラマンという仕事でピンと来る人って誰ですか? 僕ね、池中玄太なんですよ。あのドラマは最高に好きだったし、カメラマンという職業に憧れたものだ。たぶん、多くの昭和40年男に染み付いているドラマなんじゃないかなあ。北海道の雪の中で「鶴子」っていうシーンで泣いたよね。で、今回のインタビューでまず聞いたのは、なぜカメラマンになっのか。すると福田さんは池中玄太の話を持ち出した。「昭和40年男だったら誰もが〜」と切り出したのは、もうね、手を叩いて笑ってしまったよ。まったく一緒なんだねー。ただ、彼と僕の違い大きな違いは、僕はただ憧れただけだったのに、彼は行動したことだね。高校1年の春休みに、機材をそろえて北海道に乗り込んでいるんです。その一歩を踏み出してそのまま30年以上に渡って動物を捕り続けているのだから、まさしくスゴいやつだね。

すごく昭和40年男らしい生き方に感じない? テレビでの憧れをそのまま人生にしていくというのが。無理とか不可能とか考えないで、行動あるのみでいくのがね。俺たちだって、みんなひとつやふたつは夢を見た。でも現実や才能とかって壁があって、ほとんどが挫折して違う路を歩いている。福田さんが夢を叶えたのはまず、行動力があったことでしょうね。行動して、さらに彼は金や名誉なんかにまったく興味を示さず、描いた夢とその世界が好きのパワーだけで歩んだ。うーん、この強さ、夢を実現する人間と、僕のような凡人の違いですな。

夢を叶えたビッグネームの人が必ず言うよね、夢は信じていれば必ず叶うって。その通りなんだと、年齢を重ねるごとに思うようになった。結局のところどこまで集中できるかで、たいがいのことは何とかなるんですな。ところが、若いころは集中に対しての妨害が多い。それは、金だったり名誉だったりはもちろんのこと、遊びの誘惑だったり、ラクな人生からの招待状だったり。また若いからそれらから受ける影響が大きい。挫折でなく集中力の欠落だったんだなってわかったのは、ごく最近なんだからまったく凡人だよ。

でもね、そんなことがわかってきて、まだまだ僕も夢追い人で生きたいと思っていたところ、彼とあえて本当によかった。きっとみなさんも、もう一度夢に燃えていこうと思ってもらえるインタビュー記事になりました(うわー、自画自賛)。乞うご期待の“タメ年のスゴいやつ”が掲載される、『昭和40年男8月号』は、7月11日発売です。

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