鈴鹿サーキットにて。

鈴鹿サーキット、メディアセンターよりお届けする。今日よりここが仕事場になる。さすが世界選手権で海外のメディアの方も多くいて、その数は日曜まで増え続ける。椅子が確保できないメディアの方も出るほどで、そのわさわさした感じはバイク業界にいる人間としては素直にうれしい。

 

1999年が初めての『鈴鹿8耐』の取材だった。右も左も分からない中での取材経験は自分を大きくしてくれるような気がした。何から何までが突撃で、取材という言葉の意味を改めて噛み締めた日だった。あの日に比べると知っていることも顔見知りも増え、取材はずいぶんラクになった。が、あの日の緊張感みたいなものは大切にしなければならぬとふんどしを締めている。

 

さて、困ったことに台風が向かっている。土日が大荒れってのはわかっちゃいるが、どの程度が何時に来るのだろうか。直撃となったら、きっと多くのデコレーションが持って行かれてしまう。バイクで来るのを楽しみにしているライダーたちも、もしかすると年に1度の楽しみが奪われるなんてことになりかねない。ちなみに今週末は隅田川の花火大会があるじゃないか。こちらの準備に当たっている方々や浅草っ子たちもさぞ不安な今日を過ごしていることだろう。

 

台風の接近が予想される土曜日は『4時間耐久』と、明日の予選で10位以内になったチームによるトップテントライアルという8耐の最終予選がある。10位以内のチームの2名のライダーが出場権利を得て、各自1周だけのタイムトライアルができるのだ。これによって決勝日の10番目までのグリッドが決定する。鈴鹿サーキットを独り占めして走るのは、ライダーたちにとっても晴れ舞台の1つらしい。見ている方としても、たった1周のタイムアタックはどえらいタイムが出るから面白いのだ。今年はマシン・ライダーともにレベルが高く、とんでもないタイムが出ることを楽しみにしていたのだが、これも雨が降ってしまっては魅力は半減する。さらに直撃で決勝中止なんてことにならないとも限らん。とまあ、気をもんでも仕方ないことながら、年に1度のレースに水を差す台風とならなければいいが。運命の土日、さあどうなる。

 

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