「古田さんかな?」と俺。
なんとかくらいついてきた編集者から、
与田さんや山本 昌さん、小宮山さんらの名前が挙がった。
「今リアルに現場で頑張っている人がいいよね」
「なら、山本 昌さんですか?」
「中日はヤダ、ワールドベースボールクラシックの件があるからダメ!!」
こんなつまらいことで突っ張れるのは、編集長の特権だ。
「なら小宮山さんで」
「うん、俺大好き」
と、こんなつまらない言葉が飛び交っても、編集会議と呼ぶのだ。
「渡辺監督はどうですか?」
これもいい。
去年の監督1年目で日本一に輝いた男には、
中間管理職で毎日胃を痛めている俺たち世代には
きっと響く何かがあるはずだ。