江藤博利は宮崎県出身、昭和33年9月5日生まれのタレントであり俳優である。1970年代、アイドルグループ・ずうとるびのメンバーとして一斉を風靡した江藤博利だが、その「江藤くん」も、なんと今年節目の60歳・還暦を迎える。
タクシーの運ちゃんも女の子たちにはやさしかった!
江藤には昨年、本誌の連載・昭和40年女におくる「大人乙女のノスタルジア宝箱」に、当時のメンバー「池田くん」(山田くん脱退後に加入)と一緒に登場してもらったことがある。昭和37年女の私としては、当時のアイドルぶりを知っているだけに、さすがにちょっとドキドキの取材当日。初対面の江藤くんは、やっぱりずうとるび時代の「江藤くん」そのまんまで、そりゃ、それなりに歳を重ねてはいるが、人を楽しませようとするノリはずうとるび時代のテンションそのままだった。現在は舞台を中心に、時折ずうとるびファンに向けてのライブやイベントなど、積極的に芸能活動を展開している。
一時は体調を崩していたこともあったそうだが、2014年3月の旗揚げ以来、年2回のペースで行っている、自身がプロデュースする定期公演、「昭和歌謡コメディ~築地ソバ屋笑福寺~」は、2018年5月の公演で9回を数える人気の舞台となった。また、この4月には「恋の還暦列車」(ずうとるびのシングル「恋の夜行列車」もじって)と題したイベントも行っている。東京都内を走っている、「都電」を貸し切って昭和レトロを楽しもうというツアーを開催し、キャンセル待ちが出るほどの大盛況ぶりもみせている。
70年代、歌謡曲・アイドル全盛期においても、ちょっと異色のアイドルグループだったずうとるび。当時は本当に「おっかけ」がすごかったという。まだ何かとゆるい時代だったから、今なら絶対許されないようなことも時たまあったと、「すでに時効」の話を明かしてくれた。たとえば、ファンの多くは中高生、それほどお金を持っていないから、ファン同士みんなでタクシーに相乗りして、彼らのクルマを追いかけて来るそうなのだが、そのタクシーも定員オーバー当たり前! 運ちゃんもそんな女の子たちには協力的で、多少のことには目をつぶるというようなことも日常茶飯事だったとか。いい時代だった。今以上に、アイドルは憧れの、遠い存在だった時代だからこその熱狂ぶりだったのだろう。
時々はライブでファン共々、生存確認!
「池田くん」が経営する、中野にある「BAR Y’s PaPa」では、時折ファンを募っての「生存確認ライブ」を行っているそうだ。かつて自身が大病をしたこともあってか、「生存確認」には余念がない(笑)。そんな「江藤くん」の元気な歌を聴くことができるのは、往年のファンにとってはこのうえない幸せ! ファンが幸せだと、江藤自身も同じくらい幸せで、きっとそんな相乗効果が今の活躍、元気を支えているのかもしれない。
「笑う門には福来る」いつも笑顔を絶やさない兄貴を、昭和40年男としても見習いたいものだ。10年後の「恋の古希列車」イベントの開催を目指して、これからも無理なく走り続けてほしいと願っている!
追伸
新井くんは23日は所沢、
29、30日は大田区、以後神戸、亀戸、能登、東北地方と芝居の旅巡業中です。
昨日23日は池田くんが中野でライブ開催していました。
今日24日は江藤くんが新小岩でライブ開催、
同じく24日は今村くんが世田谷でライブ開催します。
みなさん頑張っていますね!