キャディーズネタではないよ。今日は夏至で、どんより曇りが続いていた東京は朝からガンガン太陽が照りつける、まさに夏を感じさせる空が広がっている。予想気温は32度と今年一番の暑さになるそうだ。さまざまな心配事がある今年の夏であるが、ちょっとそんな気分を外して書き進めていきたい。
夏が好きだ。とくに7月のパワフルな太陽が大好きで、梅雨明けはいつもワクワクする。今日みたいな天気だと気分最高だね。なんでこんなに好きなんじゃと考えると、やっぱり小学生のころの夏休みが大きく影響しているのだろう。約40日にわたっての自由を手に入れたとき、終業式の帰り道の空は真っ青で、元気な太陽が子供たちに勝負を仕掛けるかのごとく光り輝いていた。そして僕たちは毎日のように外へと出かけて、汗びっしょりになって遊んだ。夏ごとに成長して、去年より遊びのスケールが大きくなるのを感じながら10代を駆け抜けていった。カブトムシを追いかけていた少年はやがて女の子のケツを追いかけるようになっていった。コパトーンの香りや、初めてのウイスキー、夜明けの蒼い街に吹く風とか…、いろんな絵が胸の中にしまってあり、今日のような太陽の日を迎えるたびに、いまだあのころのワクワク感がよみがえる。
ここ近年では、夏らしい想い出づくりは、仕事を通じてのものばかりだ。各種イベントや夏にまつわる取材は、毎年男を磨いてくれる。今年もスケジュール帳はドンドン黒くなっている中、楽しみなのが連載中の東海道徒歩の旅だ。炎天下での二泊三日は一体どうなることだろう? 30℃を超えるアスファルトの上を、おっさん2人が何時間も歩けるものだろうか? 壮絶になることは容易に想像でき、今回ばかりはキチンと準備した方がいいかもしれない。倒れてしまったらシャレにならんものね。ともかくでっかい想い出になることは間違いないだろう。ここ10年以上、欠かさず出かけている鈴鹿8耐も、まさに夏を彩る仕事であるのだが、もしかしたら今年が最後の取材になるかもしれない。レース終了後の花火があがった時に決めようと思っている。というのも、業界としての取り組みが希薄になっていて、力がドンドン逃げてしまっている。大会自体からも、それに立ち向かう気概が感じられないのだ。毎年出かけているからという惰性だけでエネルギーを注ぎ続けることはできない。燃えて仕事したいものね。
夏至の日が、これほどの晴天に恵まれたのは久しぶりのことだろう。ギンギラ太陽の誘惑に負けずにひたすら原稿を書く僕である。大好きな7月に発売になる次号は、夏の太陽に負けない元気な1冊になる予定だからみなさん、680円用意して待っていてねー。