ドラゴンボールと息子。

つい先日は仮面ライダーと撮った写真を上げた。今日はこれだ!! 説明不要のヒーロー孫悟空である。連載が始まった頃はもう少年ジャンプを卒業していた僕で、鳥山明先生といえば長いことアラレちゃんだった。が、息子が生まれでテレビにかじりついて見るようになり、やがて単行本を買ってくるようになった。その単行本に手を出し僕も虜になったのだ。息子より押し込まれた文化でありながら、単行本全巻を何度か読み返すほどのジャンキーである。

 

自分が幼い頃に仮面ライダーの変身ポーズをいつもやっていたように、息子はいつもかめはめ波を撃っていた。家族ぐるみで付き合いのある玩具メーカー勤務の友人が、何度も何度も放つ息子の姿を見て商品化したなんて嘘みたいな話がある。ビジネスヒントなんてのはどこに転がっているかわからないもので、その姿勢を大いに学んだ僕だった。

 

と、そんな息子のかわいい頃の思い出がどっちゃり詰まっているのが『ドラゴンボール』である。真剣な表情でかめはめ波を打ちまくる息子の姿を昨日のように思い出しつつ、今日の父の日などお構いなしなのにやさぐれたりしている。まあ、父親なんてにはそんなものだろう。僕だって親孝行なんてほとんどできないままに親父は逝ってしまった。僕が29歳の時だったから、息子との年月は僕と親父以上になっているんだなんてことに今気づいた次第だ。

 

僕は親父に何か夢中にさせたかといえばおそらくない。仮面ライダーもドリフも、ましてやローリングストーンズもまったく興味を持たなかった。と比べると『ドラゴンボール』以外にも数々の漫画作品や書籍を押し込んでくれている息子は、僕よりもよっぽど親孝行かもしれないな。

 

 

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