高血圧、腰痛などの慢性痛、関節リウマチ、ぜん息、ヘルペス、不眠症、うつ、がんの痛みといった医療面から、学業成績や男女関係などの生活面まで、「1日15分、たった3回」書くだけで効果があることが科学的に検証された「感情日記」の正しいつけ方が紹介された『日記を書くと血圧が下がる』(CCCメディアハウス刊)が発売されている。
毎年の健康診断で「血圧が高い」という結果を受け、いろいろと対策をしている人も多いだろう。昭和40年男はまさに高血圧世代といっても過言ではなく、何人か集まれば酒を飲みながら話題は血圧・コレステロール・尿酸値・血糖値…などなど、「高い」自慢?! そんな諸氏に、おすすめの一冊がこれ。日記を書くと血圧が下がるという、驚くべき対策法だ。自分の感情と向き合うことによって、症状を改善させるというメカニズムのようだが、やはり「病は気から」ということなのだろうか。
1日15分、たった3回、「感情日記」を書いただけで下記のような効果があることが紹介されている。
・手術後の傷の治りが2倍、早くなる。
・血圧が下がる。
・頭痛や腰痛などの慢性痛、関節リウマチやぜん息、ヘルペス、不眠、うつ、がんの痛みなどの症状が改善する。
・病気の治療だけでなく、学業成績や男女関係といった日常生活にも効果が。
このところ欧米では、日記をつけることが、身体的・心理的・社会的な健康すべてにわたって効果があることが科学的に検証され、注目されている。実際に、日常の出来事など(とくに不愉快だったこと)について感じたこと・考えたことを日記のように綴ることがEW(Expressive Writing)、WED(Written emotional disclosure)と呼ばれるテクニックとして確立されているのだそうだ。
そのメカニズムは、適切な感情処理を通じて、崩れていた体内の自律神経系、内分泌系、免疫系のバランスが整うためであるとされるとのこと。また、健康な人にとってはワクチンの効果が高まるなど、病気全般の予防効果も期待できるという。
本書では、日記療法により病気が改善したさまざまな事例とともに、病気を予防し治療する画期的な日記のつけ方、日記で免疫力が上がるメカニズムまでを紹介している。
病気まではいっていないが、なんとなく体調がすぐれないなどいわゆる「未病」という状態を抱えている人は結構多いようだ。そんな人は症状が悪化しないためにも、ぜひ本書からその予防効果を学んでみてはいかがだろうか。
詳細はCCCメディアハウスHPで紹介されているので、そちらも参考にしてほしい。