つい先日、アサヒビールの本社ビルで打ち合わせがあり向かうと、勝海舟銅像の案内板を見つけた。「なんで浅草で勝先生?」と首を傾げ、打ち合わせ後に寄ってみた。銅像の案内板を見ると本所の出身とのことで合点がいった無知な僕だ。
今、大河で最も観たいと熱望しているのが勝海舟である。残っている写真からなんとなく人柄が想像できてしまう。チャキチャキの江戸っ子で歯に絹着せぬ物言いで説得上手。しかも優しさを兼ね備えている男といったイメージを持っている。面倒くさい交渉ごとを多くまとめた人物で、その功績が銅像のそばに年表になって記されていてしばし見入ってしまった。西郷との江戸総攻撃の中止や徳川慶喜の尻拭いなどなど、幕末から明治の日本にそれは大きく貢献をした。
「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才に走ってはうまくいかない」との言葉を残している。センスのいい方という印象があるから、よけいにこの言葉は効く。僕のように愚直しか武器のない人間が言うのとは重みがまったく違い、これからも勝の人柄が見えてくる。もうひとつ「敵は多ければ多いほどおもしろい」との言葉もそのまま彼の人生を語っているじゃないか。出て行けば敵が現れる。当たり前のことだが人は敵ってのを好まない。先生はおもしろがって邁進しろと檄を飛ばしてくれているのだ。
さて、勝を誰が演じたらいいのだろう。役者にあまり明るくない僕だけど、『真田丸』での好演と雰囲気から堺雅人さんにやってもらいたい。いや、真田昌幸を演じた草刈正雄さんがおもしろいかな。松方弘樹さんが演じた大河(昭和49年)を見逃している僕で、そんな奴がお願いするのは恐縮ながら、NHKさんそろそろですよー(笑)。
「西郷どん」では遠藤憲一さんが演じる予定ですな。登場するのはもう少し先か。
オレは小栗上野介派ですね(^▽^)