ファインフーズとヴィクーニャの2社は、電動バイクに搭載されているリチウムイオン蓄電池を住宅用や小規模オフィスの蓄電池として利用できる『テラスタメル』を開発、6月10日より販売を開始した。
今夏の電力不足対策として、さまざまな蓄電池が販売されているが、多くの一般的な蓄電池に利用されるリチウムイオン2次電池は、コンパクトで大容量の電力を貯められるものの、平均市価が約100万円前後と高価なことや、発火の可能性があることなどが課題となっている。そこで、より安く、移動先でも電力を使えることをコンセプトに、量産されている電動バイクのリチウムイオン蓄電池に注目。電動バイクを販売しているヴィクーニャ社と提携し、格安のコンパクト家庭用蓄電池の開発に成功したという。
注目の価格は19万8,000円。中間商社・流通社を除いて徹底したコストダウンを行なうことにより、家庭や小規模オフィスでも使いやすい価格を実現している。フル充電でテレビ・パソコン・照明を3時間程度稼動でき、両社では、今夏に向けて1万セットの販売を目標としているという。夜間に充電して昼間に使用すれば、ピーク時間における電力使用量を押さえることにつながる。容量は小さいものの、電力使用量を押さえるのに一役買う製品といえそうだ。