昭和なそば屋を探せ!!

このブログで好評(!?)の昭和な〇〇を探せを綴らせていただく。うちが出しているバイク雑誌の『タンデムスタイル』編集長と浜松のクライアント訪問を終えた帰路でのこと。静岡県民のソウルフードレストラン『さわやか』に出くわしたら昼飯にしようとしていた。が、助手席に座る僕の目に昭和なそば屋が飛び込んできた。「今さあ、昭和なそば屋なんだけどなぜか店名がナザレっていう店があった」と言ったら、さすが業界ナンバーワン悪ノリ編集長で即「行きましょう」と引き返してくれた。写真は駐車場から入れる裏玄関で、ご覧の通り昭和な味が色濃い。「いいねー」「いいですねー」と2人は嬉々として入店した。

「おーっ、これぞ昭和なそば屋だ」と心が叫ぶ。まったく非の打ち所のない昭和ライクな店ながら、ナザレという店名だけがやけに浮く。気になりながらもメニューを覗く。うどんにご飯もの、中華もラインナップしているあたりも正しい昭和だ。店名のナザレを冠したうどんと中華があったが、僕はこの昭和な店のカレーがどうしても食いたくなった。そして、あくまでそば屋に入ったつもりなのでもりそばのダブルオーダーにした。編集長はナザレうどんとかけそばだ。2人合わせて100歳近いおっさんだってのに元気じゃねえか。

もりそばは極めて普通だが、昭和のおっさんを喜ばせてくれたのはカレーである。写真ではちょっとわかりづらいかもしれないが、プラスチック容器にウスターソースが詰めてある。「これだっ、さすが昭和なお店だ」と編集長と笑い合う。ちなみに彼がオーダーしたナザレうどんの感想は不思議な味とのことだった。うーむ、次回はナザレにトライだな。客は僕らの前と後に1人ずつ入って、双方ナザレ中華をすすっていた。

会計時になぜナザレかと聞くとイスラエルの地名とのこと。「ああ、キリストの」と返すと「そうそう」と品のいい奥さまは返してきた。お歳は召されているがおばちゃんと呼びづらい品はキリシタンだからか? 箸袋を見ると4店舗の住所が記してありそれも聞くと、1軒は忙しすぎてたたんだという。僕らが入った店もかつては忙しくて困ったとのことだが、最近少し落ち着いたから続けていると笑い、3店は元気に営業しているとのことだ。聞きたいことはまだまだあったが、営業中のお邪魔にならないように切り上げた。静岡県民のみなさま。ナザレのおもしろい情報があったらぜひお寄せいただきたい。さて、不親切なガイドだ。浜松から新東名のインター目指して走らせている途中の右側で見つけた。以上、健闘を祈る。

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2件のコメント

  1. 初めまして。ナザレが好きで4店とも行ったことがあります。
    豊橋店が本店であとはのれん分けだったと思います。新城店が一番賑わってたようですがお店のご夫婦が同時に具合が悪くなって閉めちゃったんだそうです。
    豊橋の市電の「競輪場駅」から少し歩いた所の本店と遠州鉄道「小林」の駅前の浜北店はカレーうどん推しなので機会があればお試し下さい。

    • おおーっ、感謝です。品のいい姉さんが言っていた通り、新城は半端でなかったのですね。具合が悪いというより忙しすぎたとおっしゃってましたが。カレーうどんを次の機会にいただきます。ありがとうございます。

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