2日間のツインリンクもてぎでの取材を終え、昨夜は近くに住む友人が招待してくれ甘えさせていただいた。朝、宇都宮駅まで送ってくれる途中の不思議な雲だ。上の黒い雲に引っ張られているように見えるじゃないか。左と下にも小さいながら引っ張られている雲がある。どんな現象でこのようになっているのか、ご存知の方はご教授いただけると嬉しい。
さて、昨日までの取材では様々なドラマを目のあたりして、やはり現場ってのはいいものだなとかみ締めている今日だ。この雲と引っ掛けるのはやや強引な気がしなくもないが、不思議なことが多くあった。その最も大きなのが、ホンダワークスマシンのトラブルだ。レース開始早々にピットに入ってしまったのは、ぬぁんとマフラーが落ちたとのこと。スズキの津田選手との接触とのことだが、そりゃあないぜとプレスルームを埋めた面々は不満の声をあげた。また、この日は朝のフリー走行でその津田選手のマシンがオイルをぶちまけ転倒なんてのもあった。きっとダメージがあっただろう津田選手は出場を敢行し、なんとか入賞を手にしたからよかったものの、名門ヨシムラのマシンに何があったのかこれまた不思議だなと首をひねった僕だ。
そんなこんなで昨日の結果は、このブログで予想した通りのヤマハ1、2となった。3位と予想した高橋選手は前述の通りで、代わって3位にはカワサキの渡辺一馬選手が入った。しかも、ヨシムラに移籍した渡辺一樹選手と壮絶なバトルを制しての結果だ。一昨年までのカワサキのエースと、代わって去年よりエースとして走る渡辺一馬選手が昨日のレースを盛り上げたのも不思議のひとつだった。渡辺一まで同一ネームの馬 vs 樹の闘いは今年のレースを盛り上げてくれそうだ。
絶対王者、ヤマハファクトリーの中須賀選手には不思議なしで圧倒的な強さを見せつけた。残りの11戦のすべてを勝ってしまうのではないかと思わせるほどで、異次元の走りである。強すぎる。ただ、昨日のMVPは渡辺一樹選手にあげたい。初年度であまり時間をかけられていない中で、よくぞここまで仕上げてきた。正直この2日は8番くらいでも十分だと予想していたし、本人にも夏までに表彰台に絡めればいいんじゃないかと話していた。が、昨日は絡んだどころか最後まで競り合った。次のレースは得意の鈴鹿だから楽しみである。今朝の雲によって不思議でくくれた2日間の取材総括でした、チャンチャン。