ジョン・レノンが生前に受けたインタビューの数々を活字化した書籍『ジョン・レノン 音楽と思想を語る 精選インタビュー1964-1980』がDU BOOKSより3月30日に発売される。
ザ・ビートルズのメンバーとして数多くの名曲を送り出し1960年代の音楽シーンを席巻、70年の解散以降もロック・ポップス界最大のカリスマとして君臨したジョン・レノン。本書は、これまで活字で顧みられることがなかった彼の主要インタビューのうち、ラジオやテレビ出演時の発言やインタビューから19本を活字化し収録している。これまで入手が困難だったものも多く、またジョンが凶弾に倒れる数時間前に行なわれた正真正銘のラストインタビューも掲載されている点で資料としても価値が高い。現在、これを日本語で読めるのは本書だけというからなおさら貴重だ。他にも世界で初めて活字化されたインタビューが多数掲載されており、ビートルズファンならずとも注目の一冊と言えよう。
昭和40年男はビートルズ世代というわけではないが、若かりし頃、彼らの音楽を聴かない日はなかったはずだ。80年12月8日のジョン・レノン殺害のニュースと、その時抱いたなんとも言えない喪失感は、今も鮮明に覚えていることだろう。ジョンが紡いだ音楽や言葉の数々は、彼が命を落とした年齢を超えた昭和40年男にもまだまだ影響を与え、世代も国境も超えて後世に受け継がれていく。音楽のみならず、政治から世界平和までを語るジョンの人間性にその発言から迫り、16年間の軌跡を振り返る本書を読めば、彼の歌声がまた違って聴こえてくるかもしれない。