家の玄関にある雪柳が、気がつくとこのようにブワッと花をつけていた。梅から始まり桜に至るまでの間に、こうして様々な花が春の到来を告げてくれる。桜までは儚い雰囲気の花が多くて、中でも桜の花びらがハラハラと舞うのは心に染み入る。そして桜以降は強い花が少しずつ増えていき、夏を感じさせてくれる。四季の国ってのは贅沢ですな。
今年の桜は早いようだ。昨日ウェザーニュースが発表した開花予想では19日となっている。東京はここにきて予想の前倒しが続いているようで、今日のポカポカ陽気がさらに早めていくのではなかろうか。どうやらうちの会社が大騒ぎになる東京モーターサイクルショーの開催と満開が重なりそうな気配である。今年も花見は出来ないってことだな、残念。うちからすぐの多摩川は桜の名所で、土日には楽しそうな人でごった返す。この光景を眺めると平和っていいなとしみじみ思うおっさんである。
ハラハラと舞い散る桜の花びらは、別れの季節を演出する。この春、皆さんにはどんな別れがあるだろう。仕事関連では多くが耳に入ってきていて、送別会で忙しい。別れといっても今生のというわけでないのだから、また逢う日はきっとやってくる。その日が互いにとって喜びの日になるように願いながら、ガハハと送別会を盛り上げている僕だ。
仕事以外では、昭和40年男の読者の集い『浅草秘密基地』の常連さんで会の盛り上げに多大なる協力をしていただいてきた方の転勤が決まり、つらい別れがひとつ加わってしまった。送別の宴を満開の桜の下ででもやりたいところだが、前述の通りイベント仕事が重なってしまう。せめて浅草で、気持ちを込めて送り出すことにしよう。