3月10日発売予定の雑誌『昭和40年男』最新号では、巻頭で「ジャンクなプラモ」を特集しています。昨日は、今回取り上げるジャンクなプラモの定義について説明しました。やはり、と言うか、表紙を見てジャンクの定義を誤解された方もいらっしゃるようで不安は募りますね…。
閑話休題。今日からは、なぜそうしたジャンクなプラモを今回取り上げようと思ったのか、について説明を試みようと思います。今日のキーワードは「身近さ」です。
昭和40年男が小さい頃、多くの子供たちにとって、プラモデルは今よりもずっと身近な存在でした。地域によるでしょうが、模型専門店はもちろん、おもちゃ屋さん、デパートのおもちゃコーナー、文具店の他、とある証言によると、床屋さんや化粧品販売をしている家にも置いてあったとか。つまり、子供がいるであろう至るところにそれは存在していたのです。むしろ模型店などはなんとなくハードルが高いというか、大人の場所というイメージがあったかもしれず、文具店や駄菓子店で買っていたという人は多いかもしれませんね。
そして、そうしたプラモデルのなかには、出来はともかくとても廉価で、子供の小遣いでも買えるようなものがたくさんありました。また、ミサイルを発射したり、ゼンマイで走ったりするような玩具的要素の強いものが多く、おもちゃとの境界が曖昧だったことを感じさせます。要は、当時の子供たちはプラモデルだという認識なく、自然にプラモデルに入門し、触れていた可能性が高いということなのです。
こうした身近さは、手先の器用さ、ものづくりの楽しさ、スケールモデルやRCモデルへのステップアップ…といった点で、昭和40年男たちの後の成長に大きな役割をはたしたかもしれません。そうした仮説を検証してみることに価値を感じたというのが、今回の特集に踏み切ったひとつの理由なのです。
明日は「多彩さ」をテーマに昭和40年男のプラモ特集を解説してみたいと思います。
>> まこぱぱ さん
言葉を略すほど立派になるイメージ!? 今回、ビッグ・ワン ガムも少し掲載してます。
私の中での勝手な解釈ですが、
プラスチックモデルというとビッグワンガムのおまけのような小さなイメージ、
プラモデルというと車なら24分の1スケールくらいまでのイメージ、
プラモというとそれ以上のビッグスケールのイメージがありました。
欲しくても買えず雑誌の「プラモ」の広告を眺めていましたねえ。
>> DJOGI さん
今、プラモデルはスケールモデルとロボットやフィギュアものがメインになっているようですね。それはそれで決して悪いことではありませんが、当時の怪しさに満ち満ちたプラモの世界観が魅力的に思えてなりません。
左下のホタルライトのシャコタンはよく作りました。
マツダのコスモもありました。
ジャンクは合体巨艦とか合体空母とか4つ買うと1つになるヤツですよね。
400円バージョンと100円バージョンでブロックがわりに
遊んでました。昔は500円あれば買えたのに今は3,000円が相場、プラモ子供が減ったのと原油の値上げが原因だそうです。