雪深い土地にお住いの方々には毎度おはずかしい話だが、昨日今日と東京はパニック状態だった。駅には人があふれ、電車は膨れそうなくらい人を飲み込んでダラダラと走り、その処理能力は帰宅人数よりはるかに小さいから時間を追ってパニックの輪が広がるという悪循環だった。
昨日今日とテレビで垂れ流しにされた都会の大雪で、怪我なさった方や仕事に深刻な被害が生じた方が多くいる。そう考えると不謹慎ながら、白く化粧された街にどうしてもワクワクしてしまうバカ者だ。スキーをしたことがない僕はよけい雪がうれしく♩ゆーきやコンコンなんて口ずさんじゃっている。今朝は起きるなり目の前に広がる銀世界を見て、瞬間的に出かけて行き、柔らかい雪にドーンとやってこの写真を撮った。人がほとんどいない土手でこんなことをやってる52歳はいかがなものかと思うが、頭の跡が極々小さいところに照れとビビりが同居していて我ながら面白い。
2014年前以来と伝えられた。鮮やかに思い出したあの日は、東海のクライアントと呑んだ日だ。その日のうちに新幹線で帰るとのことで、東京駅まで地下鉄で数分の街で呑っていた。「もしも新幹線が止まっていたら戻ってきてください」と、この店を大本営にして僕は残った。ほどなくメールが来て無事動いているとのことで、ならば帰ろうかとネットをチェックすると僕は帰れないことになっていた。新幹線で静岡県は行けるのに、同じ都内の移動では帰れないという妙な現象である。どこへも行けない不便さと大雪にテンションが上がり、ついつい呑み過ぎてしまい、この店で寝かせてもらうという大失態を演じたのだった。
そう、東京人は雪でテンションが上がる。全部が全部そんなバカ者ではなかろうが、少なくとも僕は上がる。ついついガキの頃を思い出すどころか、ガキに戻ってしまうのだ。授業をなくして雪遊びさせてくれた小学校の頃の美しい想い出なんかもフラッシュバックしたりして、大迷惑な雪を存分に楽しんだ昭和40年男だ。
わかります。
僕は台風の時もワクワクします(´・ω・`)
台風はさすがに迷惑なだけのおっさんです。