またまたローカルネタで失礼する。都心では昨今、ビルの解体や大型工事が多い。オリンピック前後に建てられた俺たちと同世代ビルが多く、限界を迎えているのだろう。考えてみると人間てのは頑丈ですな。まだまだ解体には早い、元気な同世代ばかりだもの(笑)。
先日、銀座の東急プラザからこの姿を見たのは少々寂しい思いがした。銀座が誇るビルのひとつ、これはソニービルの姿だ。バブル期のナウでヤングなカップルは「7時にソニービルで」とデートの待ち合わせをしたんだってさ。ナウでヤングでない僕には無縁のビルだったけど、当時のソニーってこのビルもひっくるめてかっこいい企業の中でもトップランナーだった。今もその名残はあるけど当時の若者達の支持は絶大だった。バイク雑誌でお付き合いのあるホンダも、かつては若者のイメージだったけど随分と変わっちまった。
そう考えると今の若者にとってかっこいい企業ってどんなのが挙がるのだろう。大きな差異は、メーカーにそれを感じなくなったのは傾向だろう。俺たちは、バイクや車、音響機器などに憧れてはそのメーカーのイメージにも惚れ込んだ。そのまま引きずっているからメーカーにロイヤリティを持ち消費を続けているのに、若者にとってはプロダクトはかっこよさでなく必要か否かが選択要素になっている。過度に感情移入してくれた我々世代は、メーカーにとって楽チンな客だったとも言えますな。逆に今の若者は質実剛健と褒めることもできる。
ファッションもそう。皮肉なことに向こう側に見えるGAPなんかが象徴だ。DCブランドに代表される、メーカーのイメージに引っ張られていき、おとといのこのブログで書いたように借金しながら高い服を買っていた俺たちだ。車もバイクも後先考えずにローンを組むのだから、やはり楽チンな客だった。消費が難しくなったことは、そのまま我々世代の仕事を難しくしているのが皮肉な話だ。メーカーの管理職に就いた同世代はぼやく。「モノが売れねえな」と。俺たちはあんなに踊らされたのに、今は踊ってくれない消費者ばかり。それを相手にして仕事に邁進するメーカー管理職の同世代諸氏よ、がんばれがんばれ!!
かっこいい企業はグーグルですね。
今の日本の企業でかっこいい企業って無いですよ(´・ω・`)
なるほど、たかひろさんくらいの歳だと日本企業ってそうなんですね。残念ですが、がんばらなくっちゃ。