舞い上がる昭和40年男!?

なんだなんだ、この幸せそうな写真は? なんだなんだ、みんなが手にしている緑色の物体は? 中心にいる薄汚いおっさんがお答えしよう!!

去年暮れにもこのブログでふれた。彼らはフォレスタというコーラスグループで、去年の秋よりあるミッションを仰せつかってお付き合いさせてもらっている。全国で年間100本近いコンサートと、毎週月曜日の21時から放送される、BS日本テレビの番組『こころの歌』でのレギュラー出演が活動の核である。僕のようなガサツな男がなぜこんな気品あふれる方たちと仕事をしているかといえば、みなさんが持っている緑の物体がそのアンサーである。

彼らのファンブックで『フォレスタの素顔』と名付けた。ミッションを仰せつかったと前述したが、ちょっと嘘(笑)。僕の得意技の勝手に騒ぎを起こした格好で、これまた得意の雑誌の手法で3ヶ月をかけてやっと仕上げた1冊だ。刷り上がったのが10日のことで、『昭和40年男』最新号の発売翌日のコンサートでリリースになった。2日連チャンリリースとは、こいつは春から縁起がいいぜと舞い上がった僕は、新年から山のように積まれた仕事に風呂敷(!?)をかぶせて発売の現場へと旅立った。いやいや、発売の現場に立ち会うことが目的だったら旅立っちゃいない。この本をメンバーの一人ひとりに手渡すことが主たる目的だ。アナログ人間炸裂のアクションである。まったくもって古い人間である。昭和丸出しである。健さんくらいカッコよかったら「不器用ですから」と言って済ませるが、それは似合わないので封印して、ともかくゼエゼエハアハアしながら名古屋の会場に着いた。着くなりグループをプロデュースしている方より、みんなが待ってるからとせっつかれ、控え室へと小走りに向かった。

原稿の詰めになったのが12月で、彼らの忙しい時期に重なった。何度もやり取りを繰り返したのはさぞ迷惑だっただろうに、メンバー全員が誠実に対応してくれた。やはり直接お礼が言いたい。時間があれば一人ひとりとじっくり語らいたいくらいの気持ちだが、そんな時間は互いにない。そこでうれしい宝物になったのがこの写真である。

僕ら世代で彼らを知っている者は少数派だろうが、年配の方に絶大な支持を得ていて、さらにその人気が上昇中のグループだ。ここまでくるのには紆余曲折が多々あったことが、この本を作るための取材で痛いほどわかった。つい数年前までは、歌だけではとうてい食えない状況だったのにもかかわらず、前だけを見続けた面々である。誠実であること、美しくあること、まっすぐであることを目指す若者たちのなんと清々しいことか。おっさんは過度に感情移入しながら制作の日々を過ごした。その感謝も込めて全員に手渡せた瞬間は、写真と共に心の中の宝物である。

1冊終わると次へと頭が動き始める雑誌野郎だ。今のところイヤーブックを目指していて、今年の秋から制作に入り11月中にリリースしたいと考えている。この歳で情熱を注げる年イチ仕事を得られるとしたらこんなに幸せなことはない。それには彼らとしっかり対峙できる自分を練り上げねばと、ふんどしをきつくきつく締めている今日だ。

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2件のコメント

  1. 昨日、フォレスタのコンサートを見て感激し、このフォトブックも素晴らしいに違いない! と購入しようと思っていたのですが・・・。そのまま帰宅してしまいました。コンサート会場以外では購入は出来ないですよね。読んでみたかった。

    • 返信遅くなり申し訳ありません。見てくださったのですね。ありがとうございます。
      昨日の愛知で今年前半のツアーが終了で、9月よりまた再開します。よろしかったらまたお運びください。

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