東京のダウンタウン蒲田にあるこの昭和なラーメン屋は、何度か取り上げたことがあるが行くことを勧めているわけでない(笑)。ただ、僕はこんな店が好きだというつぶやきである。
一昨日このブログに書いた通り、新進のラーメンに興味がなく極めて保守的な僕だ。料理全般にそうなのかもしれない。創作居酒屋とか絶対に入らないし、新しい感性の和食とか聞いてもあまりときめかない。時代の変化に対応しながらも、守るべきことを愚直に守っているような飲食店が好きだ。創意工夫が嫌いなわけでは決してなく、ベースがしっかりしている上での工夫や対応、努力を繰り返している飲食店が好きなのだ。薬味のネギをきちんとほぐすそば屋が減っていることをボヤいているような、つまり嫌なおっさんである。
さてこの店が努力や工夫を繰り返しているかといえば変わらぬ営業を続けることこそがそれだから、なぜ行きたくなるんだと自問自答したりする。ひとつはガキの頃の自分と出会えるから。あの日のうまいラーメンが食えるのだ。そしてもうひとつは、親父さんのゴッドハンドが見られることで、中華鍋を激しく振りながら次々に舞い込むオーダーに対応している姿は気持ちいいしかっこいいなと痺れる。横で奥さんが絶妙なアシストをしているのも惚れ惚れしてしまう。まるでエンターティメントなのだ。さらにもうひとつ、最近はランチタイムに入ると餃子が3つと茶碗に軽く盛られたチャーハンが付く。壁に明記してあるわけでなく、出すときにも特に説明はない。無骨な親父さんらしいサービスで、受けられなくても文句は言えない微妙なところもいい。こんなの現代人には耐えられないだろうな。そう、つまり昭和丸出しなのだ。
ここで僕は最も安いラーメン600円をいつもオーダーする。すっきりと澄んだスープにシンプルな具、極細の麺はまさしく昭和である。そしてドキドキしながらサービスを待つのは不粋極まりないが、前述の通りなくても文句なしである。が、出てきた。まずは餃子だ。そしてラーメンが運ばれ続けてチャーハンもきた。餃子は焼き置き、チャーハンも作り置きだからタイミングによっては少々冷めてしまっているが、そんなの問題なしだ。気持ちのやり取りなんだから。今回もこのサービスが受けられラッキーだったなと、たった600円で店を出たおっさんは大満足だったとさ。
あけましておめでとうございます!
今年も「昭和40年男」の発売を楽しみに
日々、過ごしていきたいと思っています。
一つ疑問があります。
プロデューサーのつぶやきブログが、
ツイッターに反映されていない回が、
ここ1か月でけっこうありますが、
どうしてそうなったんでしょうか。
日々更新されているのに
しばらく気がつきませんでした。
もったいないですよ。
遅れました。あけましておめでとうございます。
ご指摘ありがとうございます。設定が狂ってました。