今日の朝刊に、日本のペット数で猫が犬を逆転したとの記事を見つけた。ペットフードのメーカー団体の発表だとのことで、猫が953万匹に対し、犬が852万匹で前年比で約5%減とのことだ。推計とのことだが、猫ブームが来ているのはなんとなく感じられる昨今だ。
なになに、犬は3年連続で減少傾向とのこと。90年台後半の小型犬ブームの犬たちが寿命を迎えていて、飼い主たちが高齢化から飼い控えとのこと。うまいね、この飼い控えって(笑)。前述のメーカー団体によると犬はしつけや散歩の必要があるから猫に比べると飼い主の負担が大きいとのことで、これが犬離れにつながっているとしている。捨て猫を拾ってくる癖がある上、14年前より犬も飼い始めた我が家ではこのコメントがよくわかる。
猫かわいがりとはよく言ったもので、猫はただただかわいがるのがよい。ゴロニャーンとしている姿は癒し効果が高い。が、犬は面倒だ。我が家の雑種は元気すぎで、もう十分に爺さんだってのに1日2回の散歩は必須だ。飼い始めのしつけにがんばったおかげでむだ吠えや散歩中の他の犬への攻撃はしないが、逆の犬の方が多いように思う。団地住まいだから犬の鳴き声が聞こえることは多く、なんとなくウチが疑われていないかなと心配したりする。そう、とかく犬は大変なのだ。
だがそんな苦労を超えれば、犬は猫とは異なる恩恵をくれる。飼い主に強く気遣いがあるのだ。「おかえり」「遊ぼうよ」はもちろん、「元気だしなよ」「大丈夫だよ」といった感情をぶつけてくる。励ましてくれる気遣いには涙があふれることもある。まるでこっちの心を見通しているかのようで、どんだけ励まされたことか。もちろん猫の癒し効果も絶大であり、大往生で一昨年に逝っちまうまでダブル暮らしだった。と、双方の魅力を知る僕は、おっさんこそ犬を飼うべきだと進言する。今から約15年の犬との付き合いは、足腰の維持と定年後のご近所づきあいにきっと役立つ。僕自身、犬がきっかけの呑み仲間がご近所にできた。これまでの暮らしではご近所付き合いってのがあまり得意でなかった僕の大きな変化である。さてさておっさんたちよ、いかかだろう?