レコード大賞はじめ、12月は表彰が多い。見ることはできなかったけど、先日『日本有線大賞』が最後の放送だったようで、またひとつ昭和文化が消えていく気分だ。
僕が奮闘するバイク業界でも、毎年12月にはレーサーたちの表彰式『MFJ MOTO AWARDS』がある。日経ビルにある立派なホールて行われ、国内のバイクレース関係者がギュギュッと集い華やかに執り行われる。毎年のことながら、こいつが終わると僕にとってのバイク関連行事は終了である。あっという間の1年が終わり、またきっとあっという間の1年が始まる。
来年は誰がどこで走るとかそんな話題も出てくる。レーサーってのは本当にシビアな世界で、結果だけがすべてだ。今年の国内ロードレースの最高峰クラス『JSB1000』は実に荒れた。ヤマハの絶対王者に転倒や不運が次々と起こり、最終戦開催日の朝時点でのポイントリーダーはスズキのマシンで戦う津田選手(右から2人目)だった。彼は僕が主催する海岸清掃イベント『ラブ・ジ・アース ミーティング』に何度も駆けつけてくれ、盛り上げてくれてるナイスガイだ。そのポイントリーダーを最終戦で抜き、ついにチャンピオンに輝いたホンダで戦う高橋選手(右から3人目)も同じく『ラブ・ジ・アース ミーティング』に何度も来てくれている。僕にとってはどちらがチャンピオンになってもうれしく、逆の感情も抱いてしまうほどお世話になっているライダーたちである。舞台を見ながらその感情のままで拍手を送り続けた。
ロードレース記者クラブにも所属している僕で、この表彰ではそのメンバーが選ぶMVPも発表する。僕も一票を投じたわけだが、それこそレコード大賞の審査員の気分だ。全員が見えるカタチのメールで投票されていく。各自の一票とその理由にうなづきながらも僕は自身の主張で投じた。結果は今年の新チャンピオンの高橋選手となり、メンバーの割り勘で作った盾と賞金が贈られた。終われば人でごった返す懇親会で、知っている方々に今年世話になった挨拶を交わし会場を後にした。普段と表情を変えて閑散としている大手町も、僕にとっては暮れの気分を満たしてくれる風景となっている。1日1日と今年の終わりに向かっている。激務の行方は、まだまだ少しだけゴールが見えてきたという状況である。がんばっていこう!!