長い長い会議を終えて、酔っ払いでごった返す電車に乗り込んで携帯を覗き見んだ。「さてさて、今日の取り組みはどうなったかな」と。ここのところ大騒ぎになっている相撲だが、テレビに絶好なこうした喧騒には付き合わないことにしている。完全無視しながら、最近の成長著しい若い力士の取り組みに一喜一憂しているおっさんだ。
騒ぎの渦中にいる日馬富士が休場になり稀勢の里もまったく相撲にならずに休場して、ひとり横綱になってしまった白鵬の奮闘に、僕としては珍しいことに気持ちが加担していた。喧騒に背を向けて、ひとりで奮闘する姿に、今場所は優勝してほしいと応援していたのは、連日の騒ぎに辟易としていることの反作用だろう。
さて、昨夜の帰宅電車に話を戻そう。横綱の相手は大好きな力士の関脇嘉風である。彼は現在の相撲界において、真っ正直ナンバーワン力士だ。白鵬に気持ちが加担しているとはいえ最も好きな力士のひとりである関脇を応援しながら、まだ結果を知らないままの僕は小さな携帯を見つめた。「やったーっ」と声が出そうになるうれしさの後、僕の心は横綱と決定的な決別になった。
そもそも、立会いの計算高い間のずらしや、もうお家芸と言っていい張りが大嫌いだった。それでも喧騒の中で孤軍奮闘する姿に感情移入していたのに完全に裏切られた気分である。相撲に興味のない方は知らないかもしれないが、こともあろうに立会い成立後の負けに待ったをかけたのだ。不服そうに礼も取らない姿は、長い相撲の歴史に分厚い泥を塗った。幻滅と強すぎる怒りに僕は満員電車で震えていた。これがいつも口にする相撲道の邁進かと唾を吐きたくなるような気持ちを静めるために、地元のスナックに寄っちまったじゃないか。金返せ(笑)。
貴乃花の行動はスタンドプレーそのもの。
八角理事長が嫌いでも、力士同士のいざこざは協会に報告しないでいきなり警察はダメでしょ。
理事長になりたい姿勢ならなおのことスタンドプレーはダメ。
立ち合いは難しい。特に相手が今回はわざとふわっとたって気をそらしたと勝利者インタビューでも言っていたように やられた訳である。前場所では日馬富士が同じようにやられた。ある意味騙し合い、まあ色々あるが親方主役の今場所は解せない。1000人からなる相撲界を一人で改革するとの事で毎日TVに映っているが、マフィアみたいな格好で いやはやナントカに付ける薬はないらしいが早く終結してもらいたい。
コメントありがとうございます。マフィアとはしっくりきますね(笑)。
おっしゃる通り、早く終結してほしいですな。