昭和40年男のいい加減クッキング。

仕事の疲れには料理が効く。「ああ、最近きついなあ。よーし、料理でもするか」という僕の思考をご理解いただくのは少々難しいかもしれないが、本当に気分すっきりになる。さらに完成した1品を食いながらの焼酎がうまいから元気もりもりになる。つい先日はこんないいかげんな一品に取り組んだ。

最近の男子は料理上手が多い。きっとスマップの影響だろう(笑)が、僕ら世代は男子厨房に入るべからずとの言葉がまだ交わされていた。うちの親父はゴキブリ亭主という言葉を使い、自らが厨房に入ることを禁じていた。が、そんなんは今は昔で、逆にそんな言葉を使っていたら男女差別だなんて若い女性はヒステリーを起こすかもしれん。時代ですな

僕は親父の古風な考えが大好きで育った化石ながら、厨房で働いた経験からゴキブリ亭主になってしまった。先々月にもこのブログに、疲れをぶっ飛ばしたいからトマトソースを作り調子に乗ってそのいい加減レシピを紹介した。最近知り合って意気投合したレストランのオーナーにこのレシピをお褒めいただき、木に登っている豚だ。ふっふっふ、図々しくもその第二弾をお送りしよう。

なめ茸って瓶詰めが好きで、ある日自分で作ってみた。以来、大量に作っては冷凍保存してちびりちびりと食い、無くなれば「どーれ、やるかっ」と腰を持ち上げる。これが超簡単でベリーうまいからだまれてちょうだいな。

ご存知えのき茸を4~5等分にカットして、ここに安売りしているキノコを細かく切りながらどんどん鍋に放り込んでいき、すべて切り終わったら酒をドボドボとたらす。今回は大きいサイズのえのき茸を5パックに椎茸も多めの1パック、ブナシメジも大きいのを1パックで、酒は1合くらいにした。弱火で調理スタート。

木のヘラがあるといい。鍋底を撫でるように煎る感覚で熱を入れていくと、キノコからだんだんうまそうなダシと香りがあふれてくる。じっくりじっくり。そう、この時間がきっと頭を休めてくれ、仕事の疲れをすっ飛ばしてくれるのだろう。今回は15分ほどのんびりと煎った。ここに醤油と好みでみりん(僕は辛口好きなので入れない)で味付けする。味見しながら少しづつ加えていけば、ビギナーだって失敗は絶対にない。ただし、このまま食う料理じゃないから、味は若干濃いめにしたい。ご飯のお供にはもちろん、冷やっこやそばつゆに加えてもご馳走に変身するマジックキノコ料理だ。フリーザーバッグに平べったく伸ばして冷凍すれば、いつでもパキッと折って使える。瓶入りメーカーさんには申し訳ないが、びっくりするうまさだぞ。ぜひトライしてみてくれ。

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