フォルクスワーゲンはミドルサイズセダン『パサート』及び同ワゴンの『パサート ヴァリアント』をモデルチェンジし、本日5月30日(月)より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて販売を開始する。
パサートは、1973年のデビュー以来、全世界で累計1,500万台以上を生産しているフォルクスワーゲンの中核をなすモデル。今回のモデルチェンジで7世代目となる新型は、TSIエンジンを搭載。気筒内直接燃料噴射技術と過給技術を組み合わせたTSIエンジンは、05年に同社のゴルフに搭載されて以来、燃費性能と動力性能を両立するエンジンとして高い評価を得ている。本モデルでは小型の水冷式インタークーラー付ターボチャージャーを用いた1.4Lエンジンが採用されている。これに素早い変速が可能なデュアルトランスミッション・7速DSGを組み合わせており、さらにはアイドリングストップと、ブレーキエネルギー回生システムも全車に搭載。これによって、同クラスにおけるガソリンエンジン車としてはトップレベルの18.4km/L(10・15モード)という燃費を実現している。
エクステリアデザインは、近年のフォルクスワーゲンらしく、シャープかつシンプルな印象。サイドに配されたフェンダーから繋がるベルトラインとヘッドライトから続く水平なキャラクターラインが、落ち着きのなかにもスポーティさを演出している。インテリアデザインもエクステリアと同様、水平基調でデザインされ、使い勝手よく飽きの来ないスタイルにまとめられた。
エンジン音やロードノイズなどの車外騒音の侵入を抑えるため、フロントウインドーに特殊な遮音フィルムを挟み込んだガラスを採用したり、ダッシュボードやドア内張りの遮音効果を高めるなど、一クラス上の静粛性も追求。高い環境性能と運動性能、快適性を高次元にバランスした一台といえそうだ。