継続は力なり…ってか。

去年の今頃、僕は『昭和40年男』の北海道チャリンコ旅船舶免許取得企画を終えて原稿をつくっていた。誌面に本格的に登場し始めた第3号でのことである。今どき編集長が誌面にガンガン出ている雑誌なんてないっ。断言する。それをあえてやることに踏み切ったのは、やはりタメ年共感雑誌であるという性格を考えてのことだった。結果としてこの号をターニングポイントに『昭和40年男』はコミック誌路線へと大きく舵を切ったのであった。

当時のこのブログ上に、写真に撮られることが苦手だと書いたことがある。そう、プライベートでも嫌いだ。あの日から1年の経過の中で、鈍行での旅や東海道徒歩の旅、著名人と酒を呑むなんぞでもフレームに収まった。今に至っても決して得意というわけではないが、慣れるには慣れた。モデル業(?)を繰り返すことによって得た成果であり、今回の東海道など驚愕の松ダンスや肩組スキップなどをこなすまでになった。45歳を過ぎて、新しい自分を手に入れたと思えばいいかな。

このブログもそうだ。当初は時間がかかってしまう日があり、なにかと作業としての重さを感じたものだが、いつからか毎日サクサクと書けるようになった。日記なのだということに少々甘えている部分があるものの、たまによく書けたなと思う日もある。まさに継続は力なりである。

45年も生きてきたのだから、痛いほど感じていることであるものの、いい継続というのはなかなか大変な努力を強いられる。僕は元々ぐうたら人間であるから、放っとけばなんの努力もしない。よーくわかっているから、仕事を通じてノルマ化したり、〆切設定をするのは極めて有効なテクニックなのである。自らやるためにやらなければならない状況をつくって、なんとか生きているという、よくよく考えるとしょうもないヤツじゃのう。一時ブクブクと太った体を戻せたのも、人前で話す仕事が増えたことで一念発起できた。最近若干重めだが、あの頃に戻ることはないと思う。書く仕事が増えたから人の文章に振れることが増えた。つくる工夫を強いられる仕事だから、おもしろいものに触れることが増えた。ありゃりゃ、自分の生きている時間のほとんどが仕事じゃんと思いきや、ひとつだけ完全にプライベートな取り組みで、もっとも長い時間をつぎ込んでいるものがある。それはー?????

呑むこと(爆)。ここに費やした時間と金を取り戻して、別のことにつぎ込んだらどんなことになっていただろう。おそらく芥川賞と直木賞をとり、何らかの研究発表をしてノーベル賞にノミネートされていただろう(!?)。だがそんな人生よりも、仲間と笑う時間がある人生がいい。今夜もクライアントであるが仲間と呼べる連中と宴会じゃ。大騒ぎだった案件終了を打ち上げてもらうのがテーマで、僕にとってはどんな賞よりもうれしい表彰なのだ。呑んべえ、万歳!!ってか。

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