以前このブログに左右に異なる靴を履いて堂々と道を歩くおっさん、つまり僕のことを書いたところ、読んだ友人たちから馬鹿にされる日がしばらく続いている。そんな興奮冷めやらぬ昨日のことだ。トイレに行って覗き込んだ鏡に、またも恥ずかしい異変を見つけた。ボタンがひとつ掛け違っていてこのザマである。キャー、恥ずかしい。
朝のラッシュ時間をこれで過ごしたことになる。たとえば、かわいい女の子が「あっ、素敵なおじさま」と思って僕を見る。そして直後にこのボタンに気付き幻滅するのだ。そしてご高齢の方は、最近の若者(のはずないな)はなんとだらしないと嘆いたことだろう。が、じつは高校生の頃はこれを得意にしていたバカ者である。もちろん掛け違ってしまったわけじゃなく、掛け違いにしていたのだ。
ロックなヤツでいたいと、涙ぐましい様々な努力を繰り返していた。金が潤沢にあればロックな服を買ってきてキメればいいが、機材やスタジオ代にバイト代のほとんどがつぎ込まれてしまいそんな予算は捻出できない。そこで持っている服で徹底的にロックする。Tシャツならば首は破く。ハサミを入れる。ペンキをふりかけるなどなどでロックを懸命に演出しているけなげな姿は実はまるでロックでないが、脳ミソの足りないハイティーンにはこれが精一杯だった。そして、ボタン付きの綿シャツはボタンを互い違いにはめることで僕はロックを見出した。バカだ。バカだが真剣だった。しかも写真の1つずらしでなく2つずらすから誰から見てもクレイジーである。「Tシャツを破くヤツはいてもこれはいまい。うーん、ロック」と満足感を得ていたのだからかわいい。と、そんな若き日々を瞬間的に思い出してこの日の恥ずかしさを覆い被した。
が、その直後に再び恥ずかしさに包まれた。鏡の前でボタンを直そうとすべてのボタンを外した時に、僕へと奇異の目を向けながら若者が入ってきた。キャー、恥ずかしい。そう、なんでトイレでおっさんが裸になっているのだ。自分に突っ込みながらボタンをはめてそそくさとトイレを出ていく僕の姿に、かつてのロックスピリットはまるでなかった(笑)。
つい最近やりました(^^ゞ
何度直しても上手く行かず、ああ俺もとうとう認知症かと焦った・・・
第2ボタンだけ外れてるなら募集中ですで誤魔化せるんだけど(ごまかせませんw)