桑田佳祐とニール・ヤング。

ペンとロッキンオン少し前のこと、いつものように書店を練り歩きこの2冊をレジへと運んだ。桑田さんとニール・ヤングの総力特集が組まれていて、見逃すわけにいかない。そうそう、ちょっと脱線するが僕はNHKの『SONGS』とシオノギの『ミュージックフェア』は録画設定になっていて、先日の桑田さん出演の『SONGS』は『ひよっこ』とのコラボですげー楽しかった。乙女寮でみね子と同部屋だった6人が結集して桑田さんのライブに行く。最前列で目をキラキラさせてライブを見て、『ひよっこ』主題歌の『若い広場』ではステージに上がり肩を組むというシーンにジーンと来てしまった。

さてさてこの2冊。パラパラめくっていると桑田さんの血肉となった22枚のレコードというコーナーがあり、その中にニール・ヤングの『ハーヴェスト』がある。僕にとっての〇〇枚のレコードいう企画があったら(ないが)きっと入れるアルバムだ。さらにディランがザ・バンドと行ったライブ盤の傑作『偉大なる復活』も入っていて、ちょっとだけ桑田さんとシンクロした気分になったバカ者だ。

桑田さんは学年で10個上、ニール・ヤングは20個上だ。つくづくすごいおっさん達である。ニール・ヤングは今の所直近となってしまう2003年の来日公演を武道館で目撃した。現在の僕よりも年上だったのに、今の僕よりずっとパワフルだった。2部構成で4時間近かったライブは僕にとってベストライブ〇〇本にも入る。桑田さんも還暦過ぎて『ヨシ子さん』を作り上げるのだから恐れ入った。

かつてロックは若者のメッセージであり象徴だった。そんな頃たとえば、『ヘイヘイ・マイマイ』を歌うニール・ヤングの叫びが70歳を超えてなお続いていると予言できた者がいるだろうか。『勝手にシンドバット』を短パンで歌う桑田さんが、ずっとエロっぽくも第一線で走り続けると俺たちはイメージできただろうか。若者だけの特権だったはずのロックは、ロックし続けることこそがそれとなった。意義の経年変化を目撃し続けてきたのだ。そんな俺たちだからロックな人生を送りたい。素晴らしいお手本であり、目標がいて俺たちは幸せだな。

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