昨日は文京シビックホールなる音響が抜群にいい会場へ出かけてきた。コーラスグループ、フォレスタのコンサートで、ちょっとしたご縁がありスタッフをともなっての視察だった。
会場を埋めているのはご高齢の方ばかり。それも団塊世代より上がほとんどだろう。2,000席近くある客席は9割ほど埋まっていて、その年代の方々で埋め尽くされている。これほどまでに見事に絞り込まれたコミュニティはあまり経験がない。
昨日歌った曲を一部紹介すると『赤とんぼ』『東京ナイトクラブ』『オンリー・ユー』『おおスザンナ』『オー・ソレ・ミオ』と幅広いジャンルから選曲されている。この世代にとっては、戦後復興期の貧しくとも明日への活力があふれていた時代に流れてきた曲の数々なのだろう。仕事人生を突っ走った男性や、それを支えた女性たちの人生を彩ったメロディを、男女6人ずつの見事なハーモニーで丁寧に歌う。歩んできた人生を噛みしめながら、心から楽しんでいるように見える。みなさんきっと苦労の数々を乗り越えたその分だけの幸せをつかんでいるのだと思うと、フォレスタのメンバーヘ向けていた拍手が日本の復興を支えた先輩たちへと向かっていた。
僕がこの年齢になったら(生きていたら)どんな楽しみを見出すのだろう。懐メロをこうしたカタチで演奏してくれるコンサートに顔を出すかはちょっと想像しづらいが、音楽は身近で楽しませてくれることだろう。今日この会場で見た幸せを目指して、まだまだ続く仕事人生を頑張らないとイカンな。