カラオケが好きだ。呑みに行って「2軒目行きますか?」と言われると、右手を口元に寄せて「歌いますか?」とついつい言ってしまう。嫌いな方はとことんダメだが、僕は昔から酔っ払って歌うのが大好きだ。自分のキャラとまったく合わない曲(フミヤくんとか)や古〜い曲(河島英五さんとか)、演歌(北島三郎さんとか)を歌っては喜んでいる。ナウでヤングな歌はいらない。
最近のカラオケボックスの努力ったら素晴らしく、驚かされることがしばしばある。今回見つけたのが写真のマイクスタンドの貸し出しサービスだ。パッと思い出したのは歌番組で派手なマイクアクションをするヒデキを見ながら親父がぶつくさ文句を言っていたことだ。道具を大切にしない奴はダメだとか、人に当たったらどうするんだとか、何度見てもブツブツ言っていた。その横でお袋はわりとうっとり。そして僕は「かっちょええ、いつかこんな男になりたい」と胸をときめかせたものだ。が、親父にとってはブツブツを繰り返すくらいショッキングな出来事だったのだ。
僕にとっては、西城秀樹さんがマイクパフォーマンスを知らせてくれた初めての人だった。皆さんはどうだろうか。後に洋楽に出会い、まだ動画なんてほとんど触れることのできない時代に見た専門誌『ミュージック・ライフ』では、ほとんどのヴォーカリストがスタンドでカッコイイポースを決めていた。フレディ・マーキュリーのスタンドの先っぽだけでの写真にみ見とれた。外国にはこんなスタンドがあるんだと(笑)。エアロスミスのビデオを初めて見たときのスタンドの振りっぷりと行ったら、これまたうっとりし続けたものだ。マイクスタンドはヴォーカリトにとって極めて重要なものなんだと僕の意識を固めさせたのは洋楽の世界だったのだ。
では、この日のカラオケでこいつを借りたかといえばそんなこことはない。こっぱずかしいじゃないか。そういえば昭和40年男編集部で先日カラオケに行った時には、部屋にスタンドのマイクが備え付けてあって、そこはちょっとしたステージになっていた。このステージで歌わねばならない雰囲気になり大変こっぱずかしく、ほぼ直立不動で歌った僕だったとさ。
今日は、カルメンマキ&Ozの「私は風」を原キーで熱唱してます!(^^)
B太さん、すごいハイトーンですね。羨ましい!!
私の今居る所は中国でも田舎の都会なので日式カラオケ店では御本人様登場のMTVを観ながら歌える店がまだ残っています。「悲しき願い」をリーゼントに黒の革ジャン羽織りキャラメル型のスタンドマイク片手に目をひん剥きながら首を前後に揺らして歌う若き日の尾藤イサオなどを観ると、同じくスタンドマイクにツバを飛ばし舌をペロッペロッと出してヘッドバンキングしながら歌うブルーハーツの甲本ヒロトとも何げに被って危なカッコ良く見えます。カラオケは基本的に素人の晴れ舞台と捉えてるので歌唱力なんてどうでも良く、むしろイッチャッテルくらいの方が観てる側も楽しい(と店の娘も言っている)ので初対面の人の前でも恥も外聞も捨ててフォーリーブスの「踊り子」や前野曜子の「蘇る金狼のテーマ」を歌い上げています。今度は「ブルドック」をマイクパフォーマンス付きでチャレンジしようかと思います。
夏休みのリベンジを是非!
そうです、今年の夏は9月いっぱいとしましょう。