鈴鹿8耐がいよいよ迫ってきた。

先日訪問したヤマハの本社前もこんな感じ。真夏の祭典へと準備が進むんでいる
先日訪問したヤマハの本社前もこんな感じ。真夏の祭典へと準備が進んでいる

僕ら世代は、バイクブーム真っ只中で青春時代を過ごした。峠に繰り出してすっ飛ばした日々を懐かしく振り返る同世代諸氏は多いだろう。そんなバイカーたちの憧れはレースであり、国内においてその頂点は『鈴鹿8耐』だった。今も5万人以上を集めるビッグイベントで、今年は40回記念大会だから話題も豊富できっと動員を増やすことだろう。読者の集い『浅草秘密基地』からも、僕を含んで4人が夏の鈴鹿へ向かう予定だ。

僕の青春はエレキギターで当時の沸騰は横目で見ていた。中坊の頃はバイクに憧れていたから乗っているヤツが裏やましかったが、時間も金もすべてをロックに注ぎ込んだ。そんな僕が仕事でドップリとバイクに浸かっているのは、『月刊オートバイ』を読んではため息をついていた中坊の日々とつながっているのだろう。人生ってのは摩訶不思議である。

1999年の8耐より取材を続けている。カワサキが後半に驚異的な追い上げで盛り上がった年だ。以来、イベントが重なってしまった1度を除き欠かさず取材に出かけていて、筋書きのないドラマには取材を超えた貴重な体験をさせてもらっている。さらにここ3年はカワサキのファンブースの盛り上げ役となるMCの仕事をこなし、これまた貴重な経験をさせてもらった。土日2日間のMCと取材をこなすために、ここ3年は走り込んで激務に備えた。今年は久しぶりに取材だけとなり走っていないから体はだらしなくなってしまったが、レースへの期待は例年以上である。

3連覇を狙うヤマハが本命なのは揺るがないが、他のチームも均衡して王者を追う。筆頭はホンダのムサシだろう。今年はマシンが新しくなり、ここまでの全日本でもその実力は実証済みだ。チーム体制にも力が入っていてライバル筆頭にふさわしい。ここにヨシムラスズキカワサキチームグリーンが迫る。ニューマシンのスズキは全日本では苦労しながらも前半戦はランキングトップで、8耐に向けて苦労させられている問題の解決に向かっているようだ。一方、カワサキも表彰台の真ん中が見えるチーム体制になっていて楽しみである。去年も抜群の安定感と速さだったレオン・ハスラムが2年目で、さらなる速さが期待できる。そしてヤマハは2つのファクトリーで臨むからこの5チームが優勝に極めて近い。が、耐久は何が起こるかわからない。同世代諸氏に注目いただきたいのがタメ年の鶴田竜二さんが監督を務める『エヴァンゲリオンレーシング』だ。世界耐久に参戦中の百戦錬磨のチームは上位を狙って調整を進めている。

2週間後の鈴鹿のチケットはまだ手に入れることができる。レーサーに憧れた同世代諸氏はもちろん、僕のように横目で見ていた人間にもきっと貴重な経験となるはずだ。もしも読者の方で行くことにしている、もしくはこれを読んで行くことにした方がいたらメッセージをいただきたい。鈴鹿秘密基地を開催しようじゃないか。

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2件のコメント

  1. こんばんは
    2013年のKCBM100回記念の淡路島で、鈴鹿では大きなレースをしていますがで、爆笑していた口です(^^;;
    あの日に、初めて柳川選手と渡辺選手に会って、翌年からの鈴鹿詣で復活となりました。
    今年も行きます。今年はKCBMはないのですね?

    • あの現場にいたのですか。ありがとうございます。
      今年は僕の出番はありません。取材に徹します。『昭和40年男』の読者さんを集めて記念撮影くらいはしたいなあ。

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