昭和40年男の多くが1歳、または1歳を迎える年にビートルズはやってきた。その様子をNHK朝ドラ『ひよっこ』で、先週まで描いてくれた。重度のあまロス以降久しぶりにきちんと見ている朝ドラで、ついに録画までするようになった。タイトルとはちょっとそれるが、朝ドラは少々すっ飛ばしてもついていけるのがよい。『あまちゃん』だって当初はそうしていた。が、1ヶ月ほど過ぎた頃からそれが許せなくなり録画するようになった。今回もまったく同じ動きで、最近は見逃していない。
『ひよっこ』はじっくりゆったりとした流れで進む。主人公のカワイイかすみちゃんは、昭和40年の春に上京して工場で働き始め、その暮れにこの工場が閉鎖になってしまい、翌年より赤坂のレストランで働いている。僕らが知らない僕らが生まれた頃の東京が舞台だ。
先週までドラマを騒がせたのがビートルズだった。ドラマ中のナレーションによると当時のビートルズファンは300万人とのこと。以前、『昭和40年男』でインタビューした当時を知る方々の多くが、ビートルズ好きなんてホンの一部の触覚の鋭い連中だったと話している。このドラマでも来日前は知らなかった人が騒ぎによって興味を持っていくという描写だった。おそらくこの来日騒ぎが全国区に押し上げたのではなかろうか。
まだまだ戦後の記憶が鮮明な中で、武道館で英国人たちがロックをぶちかますのは相当なインパクトがあった出来事だったろう。そんな喧騒とは別のところで、聞いたことがないロックのビートが若者を中心に熱狂させた。理屈じゃない沸騰があったのだろうなと毎朝考察させられ続けたビートルズにまつわるここ最近で、大いに楽しませてもらった。
主題歌を桑田さんが担当していて、ご本人はきっと涙したのではないかというシーンがあった。その日のラストシーン。ビートルズ来日直前の夜に、ビートルズを愛してやまない男が空に向かって「東京で待ってるぞー、ビートルズ」と叫んだ。そこに桑田さんの曲がバンと入ったのだ。くーっ。桑田さんは昭和とビートルズを深く愛する1人であり、今回の主題歌を引き受けた男だ。こんな最高のシーンを自分の曲で作られたのだから、どれだけうれしいだろう。と、そんな副産物的な感動もビートルズ来日のくだりではあった。
『あまちゃん』とはまったく異なる魅力を感じながら楽しんでいる日々だ。俺たちの生まれた頃のあったかい話が綴られていて、なんとも嬉しい気分の朝にしてもらっている。このサイトを見ればまだ追いつけるから、俺たちのルーツを一緒に探そうぜ。
先日バラエティ番組で、志村けんが高校時代に、雑誌の懸賞でビートルズの武道館コンサートチケットが当たった同級生から、言葉巧みに?チケットを貰ってコンサートに行った話を聴きました。
ビートルズのライブチケットを人にあげたという件も凄いなぁと思ったけど、雑誌の懸賞で”あの”ビートルズのチケットが高校生でも手に入れられたというところに感動した。
当たった自分よりもビートルズが圧倒的に好きな人に見てもらった方が良いと考えチケットを譲り、もらった本人は50年たった今でもその時の感動と感謝を忘れず、儲けることだけを考えるのではなくて若い人にも高額なチケットが手に入り感動の記憶を残せるチャンスを与えてくれた、そういった当時の日本の”いい時代感”が垣間見えて本当に感動した・・・。
志村さんはドリフターズのライブを観たということですか。
いいし時代感かあ、いい響きですね。
朝ドラのヒットは、懐かしいちょっと昔話なんでしょうかね。
昭和40年男もそんな要素満載です。
今朝の東京タワーデートは会社の近所なもので、懐かしさより仕事モードでした。