明治時代より続く石狩鍋。

金大亭2先週末は海岸清掃イベントのために北海道石狩市に出かけた。その準備を済ませるとお楽しみの夕食は宿のそばにある明治時代より続く鮭・鱒料理の店で、「石狩鍋発祥の店です」と、スタッフよりうれしい説明があった。写真の通り(見づらいが)古い木造の建物は明治時代の建築で、創業明治13年の重々しい雰囲気に一同歓喜の声を上げた。四代目女将に迎え入れられ部屋に入ると、庭が見える重厚感のある部屋でまたまた一同感激。丁寧な料理の説明を受け箸を進めた。

すべての料理が鮭と鱒で、初めていただくものが多い。旅先でその地の名物に触れるのは楽しい贅沢で、知らなかった日本をまたひとつ知ったような気分になる。目の前を石狩川が流れる立地で焼き鱒は今朝ここで採れたものだという。多くの料理に舌鼓を打ち、ラストの石狩鍋で満腹である。発祥で名物の石狩鍋は奥深くてやさいしい味。発祥させただけでなく明治13年より続けてきたことが鍋の深みになっている。上品な接客も手伝い、すべてが感動的な店だった。玄関で見送ってくださる女将に一同礼を述べて宿に戻った。

銀座だったら倍の値段でも評判になるだろう。それほどのコストパフォーマンスだった。また来る機会を作りたいと思った店ながら、これよりの短い人生で叶うだろうか。なんて考えながら宿に着くと部屋の鍵を店に忘れてしまったことに気づき、慌てて取りに戻った。思いがけずの再訪になったのは、人生願えば叶うものである。って違うだろ(笑)。

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