昭和56年のヤング・ギター!!

IMG_4992実家の本棚でこいつを見つけた。昭和56年の9月号ということは、高1の夏の終わりに購入したということだろう。手に入れた瞬間の記憶はないが、この表紙にはピンときた。ページをめくっていくと当時の記憶や、何度も読み返して受けた影響なんかも鮮やかに蘇る。まさに時間旅行である。

巻頭カラーはレインボーのライブショットに始まり、マイケル・シェンカーとホワイトスネイクのバーニー・マースデンのインタビュー、さらに驚愕は松崎しげるさんのギターコレクションへと続くのだ。このなんでもありな感じで構成されたカラーに続くモノクロには、ルースターズ、モッズ、渡辺香津美バンドと続くのだからたまらん。こうして雑多に突っ込まれたカタチこそ雑誌の姿であり、パワーである。

掲載されている譜面は何度も練習したっけ。この頃、上達するためのベストな方法としては耳で聞いてギターにはめ込んでいく作業、通称耳コピを推奨していた。僕の高1といえば寝ても覚めてもバンドのことばかり。今では笑っちゃうようなオリジナルを提供し始めた頃で、練習の中心はまだまだコピーだった。バンドでコピーしようと決めた課題曲はしっかりと耳コピするものの、こうして稀に譜面を手に入れると指の練習とか知識をつけるために弾き込んだ。これはこれで肥やしになったことだろう。

譜面はサンタナ、ホワイトスネイク、ディープ・パープル、ジャーニー、REOスピードワゴンと高校生のガキどもが狂喜乱舞するラインナップだ。なぜか横浜銀蠅もラインナップされているのはやはり雑多だなあ。

巻末の来日アーティスト情報に目を移すと、マイケル・シェンカーやレインボーが武道館でブイブイ言わせる予定となっていて、S席で4,000円弱だ。CD (当時レコード) 価格はほぼ変わらず、ギターなんかむしろ下がっているようにも感じるがライブは激しく高騰している。この頃のガキにとって、まさか将来ライブ価格だけがこんなことになるなんて全く想像してなかっただろう。35年以上を経た、時の流れの重さを感じさせてくれた一冊だった。
 

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1件のコメント

  1. ご無沙汰しております。
    以前広州に住んでて、Kissin’ Christmasの時
    投稿させていただいた者です。

    この辺のヤンギ持ってますよ。
    だいぶ捨てられてしまいましたが
    生き残りもいます。

    今度機会があれば秘密基地にお持ちします。

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