もしも東京を奪われることになったらどこに住む。なんだか最後の晩餐は何?ってのと通じるような問いかけですな。僕はもう何年も前から迷わず博多と答えている。全国各地を訪れる機会がある仕事のおかげで多くの街を知っていて、博多以外にも高知、福井、浜松なんて地名もすっと出てくる。ここに突如割って入ったのが広島だ。
去年のカープがCS突破を決めた瞬間、僕はビールスタンドにいた。居合わせた皆さんと乾杯してしばし盛り上がり、その後お好み焼き屋へ行くと日本シリーズ出場を祝って飲み放題がなんと無料で振る舞われた。「福岡博多秘密基地」に来てくれて、広島開催の幹事を引き受けてくれた方が仲間を数人集めて開催したプチ秘密基地は大いに盛り上がった。
なぜカープを愛するかの話になり、僕は『昭和40年男』(vol.29) での古葉監督のインタビューの話を持ち出した。カーブが初優勝を決めた瞬間について語っていただいた時に、原爆が落ちて百年は草も生えないと言われるなかで、カープは市民の支えになっていたのだと語りながら涙したと。現在までも繋がっているカープ愛の深さは、市民が一緒になって復興へと向かった象徴なのは集った皆さんもうなずくところだった。
博多に住みたくなるもっとも大きな要素は人の良さだ。そのベースには祭りがある。祭りを愛することはそのまま地域や人への愛情になる。それが満ち満ちているから僕は博多を愛しているのだ。まっ、それ以外にも食い物だったりキレイでスタイルのいいお姉さまであふれていることとかいろんな要素はあるが、やはり人が決め手だ。広島も同様、なんてったって人が良い。辛すぎる現実がありながらもなお地域を愛し、復興を信じて走った人と人とのつながりがあった。その精神が脈々と受け継がれて、博多と同様に、人の良さが街に満ちているのだろう。てなわけで、僕にとって東京を奪われたら住みたい街は 博多 vs 広島 となった。もしかしたら8月26日の「広島秘密基地」で逆転する? 広島の皆さん、どうぞ僕をどっぷりとはめてください。博多っ子たちもぜひ駆けつけて、その心に広島のよさを刻み込んでくださいね。
広島を好きになってくれてありがとう。
どこがいいとか、悪いとかはないが、地元を好きになってくれることは本当に嬉しいものです。
自分の好きなもの、誇るるものを理解してくれて共感共有できる人が増えることは、
喜びと交流領域の拡大に繋がる。
さて、広島秘密基地は本当に楽しみ!
初開催なのでたくさん集まるといいな!
愛する街がひとつ増やせたのは、加藤さんのアレンジやアクションのおかげです。深く感謝しております。