哀愁のマンデイ。毛抜きの月曜日。

毛抜き中1から聴き始めた洋楽に徐々にハマっていき、中2の頃はどっぷりと沈んだかのごとく聴き漁っていた。当時の洋楽シーンは動きが早く、次々と個性的な新しいミュージシャンが出てきて刺激的な毎日だった。『ダイヤトーン・ポップス・ベストテン』を番組丸ごと録音して聞き込んではお気に入りを探していく。雑誌やラジオ番組でお気に入りミュージシャンを深く掘っていく。そんなことばかりを繰り返していた。そんな中のひとつがブーム・タウン・ラッツの『哀愁のマンデイ』だ。と、名曲を持ち出してこの写真とタイトルはいかがなものか。ファンの方々、どうぞお許しくだされ。

この曲の背景には、アメリカで起きた少女による銃の乱射事件があるという。事件を起こした原因をI don’t like Mondayと言ったとか。中2の僕だって当然ながら月曜日は嫌いだった。ずっと日曜日が続けばいいと思いながらも決して銃を乱射するような度胸は当然ながらなく、1週間の始まりをただ惰性で受け止めていた。そんな僕がこの曲の背景を知り、I don’t like Mondayを哀愁としたのに強い違和感を感じたなんて思い出がある。それとブーム・タウン・ラッツをパンクバンドとくくるのにも疑問を感じた。それまで従順に洋楽番組や雑誌の情報と付き合ってきた僕が少し成長を遂げ、脆弱ながら洋楽に対する自分の考えを持ち始めたのが中2だったのだ。

と、今日言いたいことはそんなんじゃない。僕は今もI don’t like Mondayなのだ。土日に無関係の仕事だから、昔のようにブルーマンデー症候群のように嫌いなわけじゃない。僕にとって月曜日は、週に一度の毛抜きの日だから嫌いなのだ。朝飯を食い、新聞を読み、ひげを剃り、週の頭らしくビシッと気合いを入れる。そこで手にするのがこの毛抜きである。躊躇なく鼻の穴に突っ込みブチブチといく。痛い、痛いけどブチブチといく。それでなくとも醜くなる一方のおっさんにとって最低限の身だしなみだと頑張る。最近は白いのが多くなってきて、昔よりかえって目立つようになったから丁寧に処理してちょっと痛みが残ったりする。これこそ、哀愁のマンデイである。ふむふむ、あの日この邦題をつけたのは中年男だったかもしれん。と、そんなバカなことを考えているマンデイだ。

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4件のコメント

  1. 中学は坊主だったので、毛抜きは必須アイテム(笑)坊主のお洒落は額と眉のお手入れでした(笑)
    一生懸命、丁寧に抜いてました‼
    おかげさまで、今では何にもしなくても立派な剃り込みが…トホホ(T0T)

    • ですね、僕も同じくナチュラル剃り込みです。眉には白いのが混じるし、加齢って嫌ですね。

  2. 鼻毛を抜くとナンチャラ炎だかナントカ症だかになるから、鼻毛のケアは切ってしなければいかんと聞いたことがあります。

    プチ昭和40年男のための健康講座でした(^▽^)

    • 僕もそれを聞いたことがあります。でもね、切るのだと3日に一回でも汚いんですよ。きっと僕多いんです(泣)。良い子は真似しないように!!

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