カレーってのは本当に困った食い物である。国民食といわれるほどどの世代も愛しているが、我々はキレンジャー世代でその愛は海よりも深い。ひとたびカレーというキーワードが降ってくるともうそこからは逃げられず、ついつい大盛りを頼んでしまう困った昭和40年男である。昨日も昭和のハンバーグを食おうと老舗の洋食店に入ったら、壁にカレーの値引きキャンペーンを展開していると見た瞬間スイッチが入った。同席した2人の男たちも同じくオーダーするものの、大盛りにしないのはキレンジャーの洗礼を受けていない僕より少し若い世代だからだな。
運ばれてきたカレーはご覧のとおり長く煮込まれたタイプのカレーで、口に運ぶと想像と寸分狂わない味だった。たっぷりと添えられた福神漬けや、サラダとスープも完璧な昭和を演出していてうまい。バクバクといった。カレーはキレンジャーのように食うのが昭和40年男にとって正しい。血糖値が気になるからよく噛むとか、カレーの前ではそんな能書きは皆無だ。
『昭和40年男』の創刊3号で、夏を全面的に取り上げた企画で勝負した。僕自身が体当たりで北海道をチャリンコで旅したり、船舶免許を取得したりと今考えると何やってるんだという1冊だ。そこで夏といえばカレーだろと自分のレシピを作り込んでみた。何度もトライして作り上げたインド風のカレーレシピは今も僕の得意技となっている。だが、カレールーを使ってガキの頃にお袋が作ってくれたようなカレーに仕上げるのも大好きで、さてカレーを煮ようかなって日はどちらにするか迷う。と、カレーってのは魅力でなく魔力な食い物だ。
キャンペーン中で750円、写真は僕がオーダーした大盛り910円也だ。さて、不親切なガイドといこうか。梅島駅を降りたら川へ向かって進め。以上、ここまでの文中にもヒントは埋め込んである。キレンジャーたちの健闘を祈る!!
こんにちは
カレーと言えば子どもの頃(昔)は、外で食べるカレーは、黒っぽくてスパイシーで、子供には辛くてなかなか食べられない代物でしたね。
いつのころか唐辛子の辛さの赤いカレーに変わってしまって、最近は探しても黒くてスパイシーなカレーって見かけません。イメージは○ウスのジャワカレーのようなものだったと記憶しているのですが。
いいオヤジになった今、食べたい1皿です。
カレールーで作るときはまさしくジャワカレーにしてますよ。懐かしい感じがします。