明日はいよいよ『昭和40年男』の発売である。勝負の顔となったハカイダーさまが、きっと同世代諸氏たちのハートを撃ち抜くはずだ。現在、我が社ではこうして売るほど積まれていて、これは発売直後の注文対応である。つまり、この山が早くなくなった方がうれしい。週明けに電話が殺到なんてことになるといいのだが。
じつは明日、3月11日は『昭和40年男』にとって第2の誕生日なのだ。2009年の10月に1発目を打ち込んだときは、vol.1としたもののテスト発行の意味合いが強かった。世にも不思議なタメ年雑誌が果たして支持されるのか。箸にも棒にもだったらvol.1で終わりにすることも選択肢に入れなければならない。広告に依存できない我が社は売れなければそのまま莫大な赤字が積み上げられていくから、我慢の発行は続けられない。つまり1発屋の覚悟でのぞんだのだ。もちろんそんなのは絶対に嫌だ。なにもないところから立ち上げる創刊の苦労を1発で終らせるのはあまりにも惜しいしバカバカしい。それに僕にはタメ年雑誌が受け入れてもらえる自信はあった。もちろん根拠はなかったが。
回りくどくなってしまった、誕生日の話である。2発目を出すかの判断をできる日が来るのを、ソワソワしながら待つ日々を過ごした。というのも、雑誌の売れ行きの集計にはかなりの時間を要するからだ。そしてしばしの月日を経て問屋担当から成功だと聞いたときのうれしさったらなかった。「よっしゃー」と、2発目より季刊での発行を決めて打ち込んだのが、2010年3月11日である。定期刊行誌『昭和40年男』が誕生した日だ。
とまあ、明日の発売日はそんな想い出を連れてくる。僕はいつもと変わらず書店を巡り、立ち読みしている方の背後に立つ。「買えーっ」と念を送りながら、どんな方がどんな立ち読みをしているかウォッチするのだ。このブログの読者諸氏は立ち読みなんかしないでさっさとレジへ運んでくださいな。でないと、僕にジトーっと観察されますから。それにしても、創刊から変わらないこの行動が今回で42回目となるのだから幸せである。
第2の誕生日発売号に広告としてでも参加できて幸甚です。
そして興奮しております。
これからも永く発刊して私たち読者に幸せな時間を提供願います!
ありがとうございます。感謝感激です。