つい手を出してしまったこの1冊だ。ボウイが左上にいることで手が出た。ボウイだけでなく『ロックの神々』にふさわしい面々が表紙を飾っていて、僕ら世代にはたまらない内容だ。表紙に偽ることなく巻頭をボウイが固め、ディランが続く。そしてスプリングスティーンがトランプ氏を語っているのは凄まじいばかりのおっさん攻撃だ。編集者のちょっとしたメッセージなのかそれとも偶然なのか、巻頭からのこの3人のキーが“B”なのはちょっと笑える。編集者の粋なセンスだと信じたい。
目次を見てうなってしまうのは僕の仕事柄というのも多分にあるが、やはりおっさんゆえだろう。怒涛のラインナップで、ブライアン・メイのインタビューには「フレディはとても短気でね」とタイトルされ、スプリングスティーンには「ボブは詩人、俺は勤勉な雇われ職人だ」としてある。さらにロックミュージシャン命日カレンダーなんて「おっ」という企画があり、もう一押しはチャボさんと鮎川さんのストーンズ対談だ。くーっ。しかもこの豪華な2人を4ページで収めているのは、我々には考えられない贅沢さだ。『昭和40年男』でこの対談が実現したら間違いなく10ページである(笑)。
ロックに人生を狂わされたと、僕の師匠は言った。その言葉はお前もだと僕を差す。それは最高の褒め言葉で、昨日のブログで書いたとおり、51歳になってまだロックしようとしているのだ。困ったものであるがジャンキーなのだから仕方ない。そしてそれは、この本に登場する神々のせいだ。そんなヤツらが神のわけねえじゃないか。
我が家の居間には雑誌屋らしくマガジンラックが2つあり、勉強系と趣味系でわけている。そこにはお気に入りの雑誌ばかりが並んでいて、常に傍らに置いておきたいのを仕入れるとなにかが脱落して寝室の本棚に行く。つまりコイツが趣味系の本棚から1冊消すことが確定したのだ。じっくり読もうと思う。いやあ、神っていいな。いやいや、紙っていいな。
神ってますね!笑
B好きで、もっと言うと色んなブライアン達を気に入って聴いてきたくちです。
電子書籍が幅をきかす世の中ですが、やっぱ紙から感じ取れる魂があると思うんですよね。
活版印刷発明から何百幾世年。デジタル革命に抗う俺たちです。
ありがとうございます。紙は神っていきます。