赤坂の良心と思っていた店の跡地がこんな姿になってしまった。別に日高屋に恨みがあるわけじゃないが、あまりにも大きなギャップに言葉を失った僕だ。その赤坂の良心と出会ったのは、かれこれ15年以上も遡る。
仲間と酔った勢いで入った高級そうな和食店である。そう、酔っていなかったら入れない雰囲気の料理屋だったが、その風格とはまったくシンクロしない、気さくな親父さんに惚れ込んだ。ふぐなんかの高い料理は扱っているが、安いのもラインナップしていた。出汁がすばらしくて、茶碗蒸しは僕にとって宇宙一と評価している。煮魚や野菜の炊き合わせといった和食の王道料理がいただけて、1人でのんびりしたいときなんかもちょくちょく使わせてもらった。
2012年に店をたたんでしまい、その後は小じゃれた店になった。なんとなく違和感を感じたが、日高屋ほどじゃない。本当によりによってである。こうして繁華街から色がなくなっていくのだ。かつてこの地にあった親父さんの店『五番館』は、赤坂らしい重厚な雰囲気と長く商売をやってきた格を強く醸し出していた。赤坂から浜松町に引っ越して10年経つが、先日歩いてしみじみ変わっちまったとなげいたおっさんだ。その頂点にこの日高やがあったとさ。
大阪には日高屋ないです。
日高屋より欲しいのは富士そば
富士そばより欲しいのはオリーブビレッジしょくどう
今のキッチン7です。
富士そばは大阪で支持されない気がしますが、どうなんでしょう。
とはいえ日高さんや小諸さんが、働けど働けど可処分所得が増えないオッサン達の胃袋を満たしてくれているのも事実。
出店を歓迎しているオッサンも多いでしょうし、難しいトコですね。
必要だから増えていくんですよね。僕もよく利用しますよ。