トランプ氏の “まさか”。

IMG_4390なにかと話題のトランプ氏である。つい先日の記者会見の模様はあきれるばかりで、加えて心配ばかりである。去年1年を振り返ってもっとも驚愕したのが、イギリスのユーロ離脱もさることながら、トランプ氏の勝利はそれを超えて驚かされた。双方ともに絶対にないと思っていた結果で、僕は平凡な日本人ということなのだろう。

尊敬する先輩のブログで去年の暮れに、今年は“まさか”の出来事が多かったと綴りこう続けた。
〜とはいえ“まさか”は想定外のことが起きる時に使用する言葉ではあるが、実際に起きてみるとほとんどの場合に事前の兆候や要因を見出すことができる〜と。
なるほどその通りで、トランプ氏の勝利も確定してからは各メディアや評論家たちは兆候・要因を語り、僕もその1人でやはり平凡な日本人である。

世界的によくない潮流を感じる昨今である。大規模な戦争突入すら感じさせるほどの2017年で、トランプ氏がその渦中でなにをしでかすやらが本当に心配になってきた。過激発言は選挙用だったとの楽観視も聞こえたが、今日現在ではそれはないと思える。

トヨタの対応がなんとも悔しかった。メキシコに工場は作るが、アメリカに大規模投資もすると語っていた姿を何度も見させられた。就任以来カッコいい行動ばかりを感じてきた豊田章男夫社長の、僕にとっては初めてカッコ悪い姿に映ってしまった。北米は大切なビジネス拠点だから仕方なしと理解はするが、アメリカの理不尽と戦うトヨタを見続けてきた昭和40年男の感情としては残念でならない。

過激な発言で世界が動いてしまうことの責務を、トランプ氏はどう考えているのだろう。世界にもっとも影響を与える国のトップである。無責任極まりない挑発の数々は、本人はもとより周囲の人間が野放しにしているのもまったく理解ができない。すべて計算づくの就任直前演出なのか? それともこれで突っ走るとの意思表示なのか? 平凡な日本人には不安と疑問、そして恐怖ばかりが募る。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

2件のコメント

  1. 大統領就任式での派手な暗殺がないことを祈ってます。
    奴がその覚悟をきめて発言しているのだとすると、ある意味凄いが。
    いよいよ我が国も曖昧な憲法解釈で事をすすめる時代は終わったということでしょう。

    • 就任式まで秒読みですね。さてさて、どうなることやら。

コメントは受け付けていません。