真田丸とお正月のダブルロスな昭和40年男。

11日に発売となる最新号の表紙を公開したところ多くの反響をいただいている。今年1年のスタートダッシュの準備が整い、後は発売日を待つばかりの今日は松が外れる。地域差はあれど、東京では7日までとするのが一般的だ。

%e3%81%8a%e9%a3%be%e3%82%8aと、松が外れる今日だが昨今松飾りは減る一方だ。我が社の入っているビルもクリスマスツリーは立派なのを飾るのに松はない。歳神様を向かえるためだからオフィスビルには必要ないのかもしれんが、ご近所の家々でもお正月飾りはほとんど見ない。我々の幼少時は多くの家が玄関を飾りつけていた。大きく立派なお飾りを誇らしげに出している家を見ては、ウチもそうしようとねだったものだ。あの頃はクルマやチャリンコにもお飾りをつけていたが、これに関してはまず見かけない。ガキどもはお飾りのついたチャリンコで、お正月のガラガラになった道を颯爽と駆けた。もうかれこれ40年以上も昔のことか。

松飾りはすたれてきたが、渋谷のカウントダウンは盛り上がり初詣のにぎわいはむしろましているように感じられる。実際、毎年2日に出かける荒川区の実家の氏神様は年々行列が長くなっている。箱根駅伝の往路を見終わって出かけるからほぼ同時刻での定点観測で、ここ近年は毎度「今年はすごい人手だねえ」を繰り返している。

歳神様を家に迎え入れるための飾りだ。家の持つ意味が僕らの幼少と変わったことによってすたれてきたのかもしれない。家族がそろって同じ方向を見るのが昭和の家だった。加えて、道徳面でも教育面でも歳神様の力は絶大だ。昭和の家々はこの力をうまく利用していたのだろう。

松が外れると僕はしばし正月ロスに陥る。そうそう、この休みに『真田丸』の最終回を観てさなロス中の僕にとってダブルロスである。明日から始まる大河に慰めてもらいたいところだが、さてさてどうなることやら。ともかく、歳神様は今日もいらっしゃるのだから、今宵家で過ごせる方々はめいっぱい呑みましょう!!

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