浅草秘密基地の常連さんより、この帽子とサングラスを借りた。2つの小道具でバッチリブルースブラザースに変身だ。というのも、先日このブログでふれたが、僕が奮闘する業界の1つでパーティがあり、この宴は盛り上がってきたところでバンド演奏が入る。僕はこのバンドのメンバーでオープニングとなる『スィート・ホーム・シカゴ』を歌うのだ。ここのバンマスは映画『ブルースブラザース』をこよなく愛していて、『スィート・ホーム・シカゴ』演奏中はメンバー全員がサングラスをかけることが指示された。悪ノリであるが、大人はこうでなくてはイカン。てなわけで僕はこの帽子に黒ジャケットまでキメて歌うつもりだ。
『スィート・ホーム・シカゴ』は、ロバート・ジョンソンとマジック・サムのバージョンを所有していて、高校時代から愛していたナンバーだ。遅れて映画『ブルースブラザース』にふれ、カッコよく起用されているのに歓喜した。ポリスから逃げ出す重要なシーンで演奏されるのはいつもワクワクさせてくれる。今回は当然ながらこのバージョンをカバーしていて、僕はなりきるのだ。
この曲がロバート・ジョンソンによって歌われたのは戦前である。それだけの年月を経て東京の片隅で日本人に歌われるなんてなんちゅうスケールだろう。世界中のミュージシャンに影響を与え、それはブルースにとどまることなくロックにも彼の魂は色濃く残されている。一昨日11年ぶりに発表されたローリング・ストーンズのニューアルバムがブルースアルバムだという。並べるのはあまりにも恐縮だが、その源流はロバジョンで繋がっているのだ。なんともうれしい気分になるバカモノである(笑)。