バブリーなクリスマスを経験した昭和40年男。

%e3%83%84%e3%83%aa%e3%83%bc今年も街のアチコチでツリーを見かける時期がきた。僕が住んでいる団地の玄関にも来月26日の朝までコイツが飾られ、疲れきって帰宅したおっさんをちょっぴりあたたかい気持ちにさせてくれる。近年は日本全国アチコチで大規模なライトアップが見られて、不意に出くわすこともちょくちょくあり、これまたあたたかい気持ちになる。

僕ら世代にとってクリスマスといえばバブル期の喧噪が強く記憶されている。東京では赤坂にシンボリックにそびえていた赤坂プリンスホテル、通称赤プリで過ごすのが憧れだった。銀座三越のティファニーでプレゼントを買って、赤プリのレストランで食事して泊まる。そんなのをホントにやっていたヤツは僕の周囲には1人もいないが、赤プリの予約が目一杯だったのは事実だそうで、ティファニーにカップルやカッコいい男性が押しかけているのも毎年のように見た。そんな赤プリ&ティファニーでなくともなんらかの盛り上げが必要だった、俺たちデートマニュアル世代だ。ご苦労なさった同世代諸氏は多くいることだろう。

女子に幸福感を得てもらうのを、まるで競っていたかのように若き日の僕らは努力したものだ。今どきはそんな背伸びはいらないとの話をよく聞く。俺たち世代は悪く言えば見栄っ張りで、現在は質実だと言えるかもしれない。が、そんなバカバカしい喧噪を味わったことは今にしっかりと繋がっているはずだ。仕事人生が終って夫婦で世界クルーズに出かけるなんてのを考えているのは、きっとティファニーに並んだ方々だろう(笑)。

クリスマスになんらかの強い想い出があるタメ年諸氏だろう。ツリーを見ていると、若き日の甘酸っぱいのとか苦いのやらいろんなシーンがフラッシュバックしたりして、それもまたあたたかな気持ちを連れてくる。お正月飾りに変わるまで存分に楽しみたいですな。

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