ひとりぼっちの公園にて。

img_4101つい先日のこと、このステキな仕事場で作業した(笑)。三重県の佐奈川桜つづみ公園の駐車場わきにあったベンチだ。

イベント仕事のため、スタッフと落ち合う駅に約束の時間よりだいぶ早く着いてしまった。JRの快速電車が停車するのだから茶屋くらいはあるだろう。そこでマシンを広げればいつもの通り職場だぜなんて思っていたところ駅前にな~んにもない。10分ほど歩いてみたが、商売をやっていたのはガソリンスタンドが一軒のみでこの公園へと流れ着いた。

世の中まっこと便利になったものだ。こんな環境でもネット環境は整い、僕の類いの仕事はできる。夕方だったから気温がドンドン下がって、手がかじかんでうまくキーボードが打てないのが困ったものの、鳥の鳴き声を聞きながらいくつかの作業を進めることができた。

だがホントにこれって便利なのだろうかとふと考えてしまう。ついでに人間らしさとかってのを問いただして、ちょっとブルーになったふりをするのは卑しいと思いながら悪い気分じゃない。そして、もしもこの街で生まれていたらゆったりのんびりと生きているんじゃなかろうか。違う人生はどんなだろう。なんて、ちょっとした現実逃避を味わったりするのも卑しいがたまにはよいだろう。しばしの時間でセンチメンタルを味わい、やがてやれやれと思いながらも、中村雅俊さんが『ゆうひが丘の総理大臣』のエンディングで歌った「海を抱きしめて」を口ずさんだ。そう、やっぱり生きることが好きなんだと解決するのだ。

思えば中学時代よりずいぶんこの曲に助けられている気がする。当時も苦しんでブルーになって、でもやっぱり前を見て生きていこうなんて励ましてもらった。当時も今も変わらず、こんな気分になる時間もいいものだ。
 

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