最新号は楽しんでいただけてますか? じつは今号は、作り手にとっては大きなリニューアルを施した。さり気ない変化だから、気付いた読者さんは少ないかな…。さてさて、今日も昭和40年男のつぶやきを綴らせてもらいましょう。
ちょっとの背伸びと緊張でスナックに入った若き日。色っぽいママさんや手伝っているお姉さんがやけにきれいに見えるパラダイスだった。そんなきらびやかだったスナックはそのまま年輪を重ねて、ママさんは色っぽさを貫禄に変えて俺たちを迎え入れる。もっとも客の俺たちもおっさんばかりだから文句は言えない。
先日、実家にほど近い町屋でこんな店を見つけた。店名は居酒屋風だが店内はスナックそのものだった。店の顔つきで間違いなくいい店だと会社の仲間を引っ張りこんでカウンターに座った。思った通り、人生経験を重ねて来たママさんがあたたかく迎え入れてくれた。テーブルに品のいい婆さんがいてママさんの母親で90歳とのこと。戦中の貴重な話をうかがいながら焼酎を呑み続けた。ママさんが知らなかった苦労話なんかも飛び出して盛り上がり、婆さんを送り出すとあんなにしゃべるのは珍しいと礼を言われた。その後はママさんとの町屋今昔物語を語り合い、閉店までの長っ尻になった。また訪れるのはなかなか難しそうだが、焼酎はもちろんキープをお願いして、「また来ます」とお決まりのセリフで店を出たのだった。
最近、家の近所でもよいスナックを見つけて世話になっている。僕が今の街に住み始めてまだ6年目のルーキーだから、20年以上営業しているスナックはありがたく、ご近所付き合いがここから始まったりする。そんな風に、最近はママさんの友人たちが多くたむろしている店によくでくわす。地域の社交場として活躍する店が多いのだ。出張先でのスナックも同様で、かつての不良少年少女たちが会話とカラオケに興じている姿を眺めているとなんともあったかい気分になれる。
だがほとんどの店はママさん1人で切り盛りしている。だから営業を続けられているのだろうが、ご高齢のママさんたちが引退を決意する日は近いだろう。将来仕事を引退して話し相手がいなくなったとき、スナックは貴重な社交場になるはずだが、俺たちにとって必要になったときスナックは激減しているかもしれない。よき昭和文化が減っていくばかりだ。
お久しぶりです。福岡は再開発で高島市長は必至ですが おかげで大穴空きました。
ネットを含めたメディア戦略で何とか取り繕いましたがついにほころび始めました。
昭和の町と人と人情をこれからも守りたく 非力ながら応援しています。
昭和の人情が博多にはどっさりあっていいですよね。守ってください!!
あ、スミマセン(汗)。
あくまで、プラマイゼロは、目の悪さに偏りのある私の場合の話ですので、失礼しました。m(__)m
デザイン的にも明朝の方がしっくりきますね!
いやいや、お気遣いなく(笑)。ありがとうございます。
お、ざっと見たところ、文字の感じが今までと違う。
大きくなった!? でも、明朝で細くなってって、、
老眼がえげつない私にはプラスマイナスゼロ感が。。。
これから読みます~。歌謡曲三昧、楽しみ~。
おっ、鋭いですな。編集長とデザイナーが長いこと「あーでもない、コーでもない」とやってましたよ。プラマイゼロでしたか(泣)。