いよいよ発売が迫ってきた『昭和40年男』の最新12月号。その巻頭特集では「俺たちの歌謡曲」と題して70年代の歌謡曲を取り上げました。今日はそのなかからこのふたつの記事を紹介しましょう。ジャジャン!
そう、岩崎宏美さんと西城秀樹さんの単独インタビュー記事です。表紙でも共演してくれている、まさにスターなおふたりが本誌のインタビューにも協力してくれました。豪華!
岩崎宏美さんは、75年『二重唱(デュエット)』でデビュー。『ロマンス』で新人賞を総なめにしたのはご存じのとおり。その歌唱力は誰もが認めるところで、なぜか低くみられがちだった当時のアイドル歌手勢にあって、一目置かれる存在です。明るく、はきはきした姉御肌なお人柄はテレビやラジオでのイメージどおりで、取材現場は笑いが堪えません。本誌では2度目の取材となりましたが、今回は小坂明子『あなた』やジャクソン5との出合いやデビュー前から筒美京平作品が好きだったことを告白。また、阿久悠との運命的な出会いから生まれたデビュー曲では、編曲家の萩田光雄とのやりとりも明かしてくれています。歌謡界のレジェンドたちに愛された彼女のその後の活躍は、やはりこのときの経験があったからではないでしょうか。
一方の西城秀樹さん。72年『恋する季節』でデビューし、『激しい恋』や『傷だらけのローラ』などの絶唱型と呼ばれる歌唱で強烈な印象を残したのは今も記憶に新しいですね。情熱的に歌うその姿が目に焼き付いているという人も多いでしょう。2度に渡る脳梗塞による闘病生活を経て今もステージに立ち続けるそのパワフルさは、当時のイメージそのまま。そんな西城さんは、実は日本におけるステージ・エンターテイメントのパイオニア的存在でもあります。例えば熱く激しいアクションや、そのアクションや長い足が映える派手でセクシーな衣装、スタンドマイクを使ったパフォーマンス、スタジアムコンサートやクレーンで宙吊りにされたゴンドラで歌ったのも彼が最初なのです。取材はコンサートのリハーサルの合間を縫って行なわれ、『YMCA』を初めて聴いたときのことや、初期の作品を作曲した鈴木邦彦や安井かずみについて、さらに阿久悠への想いも語ってくれました。ちなみに、西城さんの振り付けを担当した一の宮はじめさんにも取材しており、誌面では、YMCAの各アルファベットのポーズも掲載しています。
ということで、永遠のスターふたりが誌面に登場してくれた記念すべき最新号となりました。というわけで、貴重な証言が掲載された最新号は11月11日発売予定。全国の書店・コンビニでぜひ手にとってみてください!