【間もなく発売! 昭和40年男 2016年12月号】巻頭特集は70年代歌謡曲!

昨日、初公開した最新号の表紙はいかがだったでしょうか。岩崎宏美さんと西城秀樹さんが『昭和40年男』の表紙で共演する日が来るなんて…うれしくて仕方がありません。あまりにうれしいのでもう一度見せちゃおう。

昭和40年男 2016年12月号

うーん、実によいですな。ワイルドな西城秀樹さん、しっとりの岩崎宏美さん。まさに70年代の歌謡曲を象徴したような表紙になりました。もちろん、お二人へのインタビュー記事も掲載していますよ。ところで、特集タイトルの下にも「70’s」とあるように、今回は70年代に限定した内容に絞り込んでいます。なぜか? これにはいくつか理由があるので、少し説明しておきたいと思います。

当時の歌謡界を俯瞰で見ていくといくつかの流れがありますが、そのひとつに「レコード会社にとらわれないフリーの作家の登場」が挙げられます。これは、ビートルズ来日に端を発する空前のGSブームによって、レコード会社専属だったそれまでの作家(作詞家・作曲家・編曲家)にはない、洋楽エッセンスを取り入れた楽曲制作が求められるようになったことに起因します。そうした音楽を手がける若手の作家たちがレコード会社をまたいで活躍できるようになったのです。こうした状況が60年代の後半から徐々に起こり始め、70年代に花開きました。ちなみに、これと併行して自作自演のシンガーソングライターも確固とした世界観を作り上げていきますが、それが本格的なムーブメントとなっていくのはもう少し後のニューミュージックと呼ばれるようになる頃のこと。つまり、フリーの職業作家が歌謡界の中心的存在であった時代が70年代だったと言えるでしょう。

さて、もうひとつは、テレビの爆発的な普及です。これによって音楽が聴くだけでなく、観るという要素が加わって、視聴するものになりました。しかも、オリンピックを契機にぐんと伸びた普及率は、さらにカラー化して、多くの音楽番組が放送されるようになります。これによって音楽においてもビジュアル的な要素が重要になり始め、アイドルという存在が誕生します。そして『スター誕生!』(日本テレビ系)のようなオーディション番組によって、後に続けとばかりに人気アイドルが次々と登場していったのです。

歌謡界にこうした動きが起きた70年代は、昭和40年男にとって小学校・中学校の頃に当たります。つまり、多くの昭和40年男にとって大変多感な時期に、テレビを通して音楽に初めて触れたのが70年代の歌謡曲であったといえるのです。これがその後の音楽的嗜好や、もっと大げさに言えば人格に影響を与えないわけがないと私たちは考えます。そうした理由から、『昭和40年男』では70年代の歌謡曲に絞り込んで特集を組んだのです。

詳細は明日以降に少しずつ紹介していきますが、取材を通してこの時代の歌謡曲は本当にすばらしいと再認識させられました。そうした楽曲を作った人やその背景をじっくり考察した特集になっていると自負していますのでぜひお楽しみに。ということで、11月11日発売の最新号をぜひ手にとってみてください!

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4件のコメント

  1. >> 平成乃昭和 さん
    西城秀樹さんは本当にかっこよいと今でも思います。古い写真をいくつも拝見する機会がありましたが、どれもスキのないかっこよさ! 誌面にはあのYMCAのポーズの写真4点も掲載してますので乞うご期待!

  2. >> セレニータ さん
    アルコール依存症は、取材の前に想像していたよりもすぐそこにある危機って感じでした。自覚の有無にかかわらず、ぜひお読みいただくことをおすすめしたい記事です。

  3. 小学生の頃、世界で一番カッチョイイのは秀樹だと思ってました。
    それを口パクで完コピする川崎麻世もカッチョイイと憧れたものでした。
    それが俺たちの70年代!

  4. 11月11日が楽しみ!!
    表紙右上の「アルコール依存症」も気になります…

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