先日久しぶりに実家に帰り、本棚から取り出したのがこの1冊だ。大切にしていた石野真子ちゃんや桂木文ちゃんがグラビアで踊る『GORO』や、貴重なカセットテープはお袋によって葬られ、書籍や『ミュージックライフ』などの音楽系の雑誌、そしてなぜかマンガの単行本は処理の標的とならなかった。
実家に帰ると布団にもぐって1冊だけ読む。1冊と決めないといつまでも読み込んでしまうほどのティーンズ時代の想い出がぎっしり詰まっている。前回は『みゆき』の最終巻に涙してすぐ直後に行ったカラオケで『想い出がいっぱい』を歌ったほど、完全なる昭和の化石である。
今回のチョイスしたのは、大ヒット作品とは言えないかもしれないが、僕にとってはバンドマンガの最高傑作と位置づけている『気分はグルービー』だ。登場するメインのキャラクターたちが昭和40年生まれなのがよい。最終回で高校を卒業してプロのミュージシャンへと歩を進める年が僕らの卒業と一緒なのだ。が、コイツら煙草はガンガン吸うし酒は呑みまくり、セックスもバシバシする。
おおらかな時代だったことが資料として残っているのはありがたい。ストーリーには友情とかおせっかいとか、恋とか夢、希望がたくさん詰まっている。行動は不良のレッテルを貼れるかもしれないが、精神は真っすぐに純粋でいかにも昭和である。そんないい空気を吸って眠りに就くのだ。
これら想い出の品々は実家に残したままにしている。当時悶々と過ごした部屋で楽しむことが極上の時間であるのと、今の住まいで毎晩のようにそんなことをしてたら廃人になっちまう。ただ、『GORO』だけは実家に残さなければよかったとずっと後悔しているバカモノである。この後悔永遠なり(笑)。
こんばんは
ギター弾きの編集長も、コレ読んでいらしたのですね!?
自分も結婚した頃に手放していたのを、数年前に中古本で
買い集めました。。。
マンガなのに音が聴こえるような感じのマンガで
大好きなマンガの一つです。
同い年さん、コメントありがとうございます。僕は現在プロデューサーといういかがわしい職にいます(笑)。
ピテカンラストライブで『スモーク・オン・ザ・ウォーター』とか演ってましたね。確かに音が聞こえた。
「気分はグルービー」といい,「750ライダー」といい,
この頃のチャンピオンは,高校生になったら,こんなことしたいなぁ~
という夢が見られたマンガが多かったですね。
こうちゃん、同じ夢を見ていたんですね。その中心は酒と女ですかね(笑)。